2008年9月27日土曜日

和太鼓3:TAIKOZ


● 和太鼓集団 TAIKOZ(Taiko OZ)



 2006年に和太鼓集団「道 TAO」が公演しました。
 2007年を期待していたのだが、残念なことに来豪はなかった。

 が、この年の「ジャパン・デイ」の出し物に「太鼓」というあった。
 なんだろう。
 興味深々で出かけていった。
 最後の出し物であり夕方の4時頃になっていた。

 すえつけられた太鼓、和太鼓である。
 男女4人。
 青年が2人、中年が1人、そして日本の若い女性が1人。

 ハッピ姿で、頭にねじり鉢巻である。
 衝撃だったのは、その履物。
 地下タビである。
 それも昨今の忍者風の白地の地下足袋スニーカーではない。
 ちゃんとした5枚コハゼの「黒タビ」である。
 「土方殺すに刃物はいらぬ、雨の3日も降ればいい」
と言われたその黒タビである。

 もちろん最近、日本では「オミコシ担ぎ」がブームで若い女性が地下足タビ姿で登場するのは当たり前であるのだが、それはあくまで日本でのこと。
 ここ、海外で5枚コハゼの黒地下タビを見るとは思わなかった。
 それも舞台の上で。

 この地下足袋の太鼓集団は、シドニーを拠点に活動しているプロだという。
 和太鼓の演奏集団が海外を拠点にして、活動している、そんなことまるで思いもよらなかった。

 それが「TAIKOZ」
 日本では「Taiko OZ」と呼ばれています。


 ホームページは日本語訳で読めます。


★ TAIKOZ
http://www.synergypercussion.com/taikoz/default.aspx

 オーストラリアで最もエキサイテイングでエネルギッシュなプロの太鼓集団です。
 その中心に古代練習法を据え、最新の現代曲への融合を行っています。
 尺八の空霊な音色に、日本太鼓の腹に響く音力を組み合わせ、西洋と東洋、昔と今の音の和合を開拓しています。


 何事にも首を突っ込みたがるオーストラリアンの趣味が嵩じて出来上がったレベルかと思っていたらそうでもない。
 なんと、すでに日本の国立劇場で公演していた。


★ 和太鼓とデイジュリドウの共演「大地千響」
  Daichi Senkyo:Japanese taiko and didgeridoo performance
http://www.arts.australia.or.jp/events/0709/daichisenkyo/

世界を股にかけて活躍するソロ太鼓奏者林英哲と共に、国立劇場が太鼓の魅力・可能性を追求するTAIKO3部作の第2弾「大地千響」に、オーストラリアからディジュリドゥ演奏の第一人者Matthew Doyleと、オーストラリア初の和太鼓プロ集団として活躍中の「Taiko Oz」が共演します。
太鼓が放つ圧倒的な響きの世界を追求するこの公演には、他にも津軽三味線の木乃下真市、尺八の土井啓輔、岳神楽保存会なども参加。
太鼓の響きが大地にまで広がっていく、その雄大な轟きをお楽しみください。

 日時: 2007年9月1日(土)~2日(日)
 会場: 国立劇場・大劇場



 尺八と和太鼓。
 それが海外でプロの演奏集団となっている。
 そしてメンバーは地元の外国人。

 上の写真でみるメンバーは8人いる。
 左端に日本女性がいる。
 これが正規のメンバーだとすれば、この公演にきて6曲演奏していったメンバーはその内の4人ということになる。


 「日本文化とは、何ぞや」

 西洋楽器というのは譜面がある。
 よってグローバルに何処でも演奏可能となる。
 和太鼓に楽譜があるとは聞いていない。
 とすれば、どうやって海外で和太鼓を極めるのか。
 答えは一つしかない。

 「好きなように叩く」

 好きなように叩いて、それが観客に受ける時、これが創作太鼓になる。
 基本的に大道芸であるかぎり、観客に受けるかうけないか、これが絶対的要素になる。
 少なくとも、趣味で狭い自宅でブッ叩ける代物ではない。


 Wikipediaをみてみる。


★ 創作和太鼓 Wikipedia

歴史:
 昭和になるまで和太鼓はそれを主体とする音楽に発展することはなかったが 、太鼓奏者の小口大八は、胴の長さや直径等の違いで音が違ってくることを利用し、これを組み合わせることによって太鼓をひとつの音楽に仕立て上げた。
 これが「複式複打法」とよばれる、大人数によって様々な種類の太鼓が合奏のように演奏されるようになる「組太鼓」のはじまりである。
 これが編み出されるまで、他の芸能の脇役を務めることが多かった和太鼓は、複式複打法の確立により、和太鼓を主体とした音楽の地位を確立する。
 1998年の長野オリンピックでは2000人による揃い打ちが行われた。

服装、化粧:
 半タコ(トランクス)、腹巻き(さらし1反)に半天(半纏、袢纏、法被)というのが一般的だが、創作和太鼓においては、集団によっては、白い着物に赤、紫、紺、等の袴、などである。
 女性、少女の場合はアイシャドーや口紅を濃く入れる、等、厚化粧する場合が多い。
 創作和太鼓集団の多くは祭りの太鼓からの派生なので、ほとんどの場合、祭りと共通する服装・化粧となる。

楽曲:
 和太鼓の楽曲は、古くからの楽曲を元に復元したものや、近現代に新たに作曲されたものがある。
〇小口大八:
  『勇駒、信濃田楽、万岳の響き』
長野オリンピックの閉会式等で演奏された。
複式複打法(組太鼓)作品。
〇西村朗:
  『星辰神楽』8人の日本打楽器アンサンブルのための(1992年)
国立劇場委嘱作品。
春秋社より楽譜出版。
普段は西洋打楽器を演奏する作曲者と縁の深い「パーカッショングループ72」が初演した。
太鼓以外にも多くの日本の打楽器が登場する作品だが、第2楽章は太鼓ソロ(単式単打法)。
複層リズムによるヘテロフォニーや不規則なアクセントによるケチャの影響など、作曲者の初期作品の語法が和太鼓ひとつで見事に再現されている。
〇佐藤三昭:
 『流転織成』和太鼓、津軽三味線、ガムランによるアンサンブル(2006年)
  バリアートフェスティバル2006初演。
  2006年に和太鼓創作曲100曲を越え今も尚発表を続け、それらの演奏団体は50団体を越える。
  閃雷のCD等でその作品を聞く事が出来る。


 「楽譜」があるのですね。
 はじめて知りました。


 調べてみると和太鼓集団は、実にたくさんのグループが日本各地に存在している。
 祭りから派生したものであるから、その数だけあっても不思議はない。
 そして、インターネット上でファン投票も行われている。

 どの集団が秀逸なのか、まるで見極めがつかないが、そこそこ信用できるところでは「Yahoo!カテゴリー」がある。

 この人気順で調べると、トップ3に「鼓童」「和太鼓 倭」「和太鼓 TAO」が並ぶ。


★ 和太鼓集団 - Yahoo!カテゴリ
http://dir.yahoo.co.jp/Entertainment/Music/Instruments/Japan/Taiko/Wadaiko_Groups/

鼓童:
http://www.kodo.or.jp/news/index_ja.html



和太鼓 倭: 奈良県を活動拠点としている和太鼓グループ
http://www.yamato.jp/top/index.html



和太鼓 TAO: 九州拠点に国内外で活動するプロ和太鼓集団
http://www.drum-tao.com/



 その下には百近い和太鼓集団の名前が出てくる。
 そのなかに「Taiko Oz」の名前はない。
 「Yahoo!カテゴリー」は日本限定なのかもしれない。
 というより、日本ではあまり知られていない、といった方がいいだろう。
 海外拠点の集団では、これはいしかたがないことである。



● 和太鼓集団 TAIKOZ(Taiko Oz)

 だが「TaikOz」でインターネットを検索すると、英文版なのでこれまたすごい量のデータが出てくる。
 Australia各地で演奏旅行をしているようである。

 これは調べてみる価値があると思い、早速その中から日本語のものを引き出してみました。
 以下、それを年順に並べてみます。


★ 25today 2004/10
http://top.25today.com/topics/news/nat0410/comm03.php

 オーストラリアの和太鼓集団「タイコズ(TaikOz)」が10月8日、シドニー市内のシティ・リサイタル・ホール・エンジェル・プレイスでリサイタル・コンサートを実施する。

 三島由紀夫の著書「太陽と鉄」にちなんで名付けられたタイトル「Sun and Steel」は、TaikOzのエネルギー溢れるパフォーマンスを象徴したもの。
 和太鼓奏者・林英哲氏の曲をフィーチャーし、日豪の伝統音楽と現代音楽を融合させる。
 ゲストとして、居合道の師範・高木透氏と、アボリジニの伝統楽器ディジュリデュの奏者マシュー・ドイル氏が参加する。




★ 越前町 | O・TA・I・KO響  2005
http://www.town.echizen.fukui.jp/webworks/ota/otaiko/guest6.html
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Taiko Oz たいこず オーストラリア
 TaikoOz/TAIKOZ の信条:
 陽気で愉快な気風ですべての筋肉と骨で力強くどんどんとたたく伝統的な太鼓とオーストラリアと日本の最新作曲を結び付けることがタイコズの特徴です。
 太鼓の持つ力強さと尺八の奏でる禅の心で、タイコズは西洋と東洋、昔と現在の出会いをさぐります。
 1997年に創立して以来、4人のメンバーで一年に一度の出演から、年間を通して出演予定がある7人の組織に成長しました。


 その上、和太鼓のクラスやワークショップも開講しています。
 タイコズのメンバーは佐渡鬼太鼓座、林英哲氏、天野宣氏と演奏したことが何度もあります。
 現在、オーストラリアで和太鼓を広めることと太鼓の学校を設立することに専念しています。



★ ゴールドコースト日本人会ブログ ? Archive 2006/09/30
http://www.jsgc.org.au/blog/index.php?catid=2&blogid=1&archive=2006-10
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 日本から伝統芸能の世界でかなり高名な大入座の3名の師匠をお招きしました。
 日本舞踊の若柳雅康師匠、尺八の吉岡龍見師匠、お琴の富元清英師匠 その本物の素晴らしい舞台に会場を埋めた観客からため息が漏れていました。

 また、シドニーから「TAIKOZ」というグループの太鼓の和というグループが和太鼓を引っさげて来てくれました。
 エキサイティングな演奏 太鼓の和


 そのエキサイティングな演奏に会場を埋め尽くした方々からアンコールまで出る熱演でした。
 500名以上の観客の熱い応援に演奏者もノリノリでした。




★ TnkayaBlog@anywhere... : TAIKOZ 2007年 04月 14日
http://tnkaya.exblog.jp/5162155/

 今日はオペラハウスに「TAIKOZ」と言う人達の和太鼓の演奏を聞きに行ってきました。
 遠目の席で良く見れなかったのですが、おそらく演者の全員がOZ(みんな足が超長かったので日本人は居なかったと思われます)なんですが和の心意気がとても表現されてました。
 なんか周りの観客が『It was amazing!』なんて言ってるのが聞こえると「おほほ、コレが日本の文化ですのよ」と言いたくなっちゃう感じ。
 久し振りに祭囃子のようなテンポの音楽にふれ新鮮でした。
 日本のお餅つきをモチーフにしたような楽曲も面白かったです。
 劇場内は暗くて写真が撮れなかったのです興味があればHPをチェケラ!


 そして、2007年には先に紹介した、国立劇場での『★ 和太鼓とデイジュリドウの共演「大地千響」』を公演し、私の観た「地下足袋太鼓集団」へとつながるわけです。


 この「TAIKOZ」で太鼓修行をした太鼓奏者のサイトがありましたので、援用させていただきます。


■ 2004年3月22日(月)19:15
小泉謙一 帰国報告 ミニライブ
http://www.hogaku.com/waon/livebn/0403.html
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■小泉謙一〈太鼓〉/ゲスト=TAIKOZ(グラハム&マサエ〈太鼓〉)
  昨年3月からオーストラリア唯一のプロ太鼓集団「TAIKOZ」に太鼓留学をしていた小泉が1年ぶりに帰国。
  今回は「TAIKOZ」のメンバーも来日。
  帰国報告とミニライブ決定!



★ Kenny 通信 2007.09.06 Thursday 和太鼓奏者・小泉謙一
http://blog.kennytaiko.com/?eid=286024
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 今日はオーストラリアにいた時に参加していたグループ、TAIKOZのメンバーと会ってきました。

 公演(国立劇場での「大地千響」)も終わって本日帰国したわけですが、その前に飯でもいこうか!という事で会ってきました。
 このTAIKOZ(タイコーズ)というグループはオーストラリアで唯一のプロの和太鼓グループでかなりの実力派グループです。
 はっきりいって日本人顔負けってなくらいすごいです。

 勉強熱心で和太鼓に関する事だけでなく、日本の歴史や日本の過去と現在の文化の違いなど、日本人以上に詳しく知っています。
 俺が向こうにいた時も日本の事、和太鼓の事に関してかなり質問攻めにあって、日本人である俺の方がわかってない事もあって結構困った事もありました。



● 和太鼓集団 TAIKOZ(Taiko Oz)


 今年、2008年には「世界尺八フェステイバルが行われました。



★ 世界尺八フェスティバル1日目  2008/07/05
http://ameblo.jp/adelaidian78/entry-10114849434.html

 歓迎コンサートは「TaikOz」と尺八の演奏。
 和太鼓は海外でも根強い人気があって、その力強さと持久力、アクロバットのようなパフォーマンス性、太鼓と打楽器、尺八、篠笛、マリンバなどとの組み合わせ、古典から現代までの幅広い演奏などからいつも拍手喝采、全員総立ちの歓声を浴びることもしばしば。
 「TaikOz」はオーストラリアの中でも最も有名なグループのひとつです。

 座った場所は2階で、舞台の右上。なので、舞台がすぐ下に見えて、太鼓の振動が伝わってきます。
 近くや左右にいた人たちとお話して(みんなフェスティバル参加者だったので)、演奏を満喫。
 アンコールもしてくれて、とにかくコンサートの間中すんごい活気で、エネルギー充満されましたメラメラ



 最後に「TAIKOZ」のビデオを上げておきます。


★ Team building AE Smith style with TaikOz
http://www.youtube.com/watch?v=gxMzsoBEoiI&feature=related

★ Taikoz Student Concert
http://www.youtube.com/watch?v=tE_3RD1gvC0&feature=related

★ Team building AE Smith style with TaikOz
http://www.youtube.com/watch?v=gxMzsoBEoiI&feature=related

★ TaikOz_3
http://www.youtube.com/watch?v=tR4hgVOutxA&feature=related






● 尺八と横笛 TAIKOZ(Taiko Oz)


 「クール・ジャパン」ではないですが、日本の文化の諸々が世界に羽ばたくとき、古来のくびきから逃れて「創作」という形をとって、新たな息吹・資質を獲得していった和太鼓のケースは、後に続くものたちにとって有効な飛躍のサンプルを提供してくれているように思われます。



● 和太鼓集団 TAIKOZ(Taiko Oz)

 きっと、「TAO」や「TaikOz」はそのさきがけを担う集団なのでしょう。


 なを、「「林 英哲 with オーケストラ」の魅力」と題して、 「TaikOz イアン・クリワースさんからのメッセージ」というサイトがあります。
 TaikOzのメンバーのものなので是非とも抜粋で載せようと思ったのですが、末尾に「このホームページに掲載の文章、写真、イラスト、映像の無断転載、無断使用を禁じます。」とありましたので残念ながら、希望はかないませんでした。
 昨今はソフトのプログラムですら「オープン仕様」になっているのに、ホームページの転載ができないとは、ちょっと珍しい。
 なら、ホームページなどに載せないで、手紙ですませればいいのにと思うのだが。




【追記:25todayより】
★ 25today ニュース/コミュニティー
http://top.25today.com/topics/news/nat_new/53.php

 新潟県・佐渡島を拠点に、1981年の結成以来「ワン・アース・ツアー」と題して世界各地で演奏活動をしている太鼓集団・鼓童。
 歌舞伎俳優・坂東玉三郎氏との共演や海外アーティストとのコラボレーションなど、その幅広い活動は国内外で高い評価を受けている。
 2009年2月中旬、鼓童の中心メンバー5人が来豪し、オーストラリアの太鼓グループTaikOzと共演を果たした。

 古くから太鼓は共同体のシンボルとして、その音が聞こえる範囲はコミュニティーの一員という考えがあるという。
 そこからヒントを得て「それなら世界中で太鼓を演奏して仲間を増やそう」と、鼓童は積極的に海外に活動の場を広げている。
 海外で日本の和太鼓が親しまれていることについて、鼓童最年長メンバーの藤本吉利さんは「全身で打つ打ち姿も楽しんでもらえるのかな。いろんな要素がありますから」と語る。
 藤本さんは、88年のシドニー誕生200周年の際にクルーズ船上で演奏を披露して以来、2度目の来豪だ。
  TaikOzとの縁は深く、鼓童の前身である「鬼太鼓座(おんでこざ)」にTaikOz創立メンバーの1人、ライリー・リー氏が参加していたことや、最近ではTaikOzメンバーの2人が来日し、鼓童の元でそれぞれ伝統芸能の踊りを学んでいる。
  実際の舞台は、太鼓を中心に笛やパーカッションが加わり、唄あり踊りありで、そのどれもが人々を惹きつけて飽きさせない。
 “日本の”または“太鼓の”という言葉でくくれない彼らだからこそ「日本の伝統芸能を受け継ぐ太鼓集団」として、その技術と芸術性で世界の人々を魅しているのだろう。

左から山口幹文さん、藤本容子さん、齊藤栄一さん、小島千絵子さん、藤本吉利さん(写真:西田太郎(鼓童))


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2008年9月21日日曜日

和太鼓2:2008 Australia


● 和太鼓集団 Drum TAO



 前回、2006年のコンサートの様子を書きました。
 インターネットをアクセスしていたら、この時のコンサートを観て、その感激を書いたサイトがみつかりました。
 勝手ながらコピーさせていただきます。


★ TAOのコンサートに行く 2006-09-05
http://ameblo.jp/his-brisbane/entry-10016492366.html
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 TAO フラッグ8月30日夜。
 まちに待ったニコニコゴールドコーストでのTAOのコンサートに家族総出、義母も誘って行きました。

 TAOは九州出身の和太鼓でのパフォーマーのグループで、私も今回始めて知ったのですが、日本ではプロ野球開幕や紅白での出演で知られているそうな。
 国内だけでなく海外でもその技が高く評価され、コンサートのチケットが手に入りにくいほどの人気。

 某日本語ローカル新聞で、TAOのゴールドコースト公演があることを知り、ミーハーな私は一ヶ月程前にインターネットでチケット購入。
 この日を楽しみにしておりました。

 会場はゴールドコーストの市役所に隣接する劇場で、小規模なところですがもう人で熱気ムンムンキス。
 今夜のコンサートも早い時期に完売だったようです。
 「流れ星文化」ごとが大好きな私は、以前にもこの劇場でアイリッシュダンスのコンサートを見た事があり、映画好きな義母は「ここの劇場での映画はマイナーな映画も多いけれど、中には良い映画もあり、良心的な値段だよ。」と教えてくれた。

 まずは6ドルで買ったパンフレット(ドイツ語&英語)をサラーッと見ると、20代~30代の女性3名、男性7名からなるパフォーマー。

 いよいよ演奏が始まった。
 オープニングは太鼓と横笛の音色で、古代をイメージするような幻想的なイメージ。
 そして、色々な大きさと音色(?)の太鼓、大太鼓の躍動感溢れる音響が、お腹に、聴衆の身体全体に、ビーンと響くアップ。

 仕事帰りの空腹の私だけが、そう感じただけでなく、旦那や義母も 身体全体に響く「体感」に感動した様子グッド!

 女性パフォーマーも小柄ながら、引き締まった腕といい、身体全体で太鼓に勝負って感じ、男性パフォーマーも力強く大太鼓を打つが、その音は実に繊細さを感じさせるものに感動!!

 考えてみれば、音符もなく、複数の演奏者が、ビートをあげながら演奏する太鼓の技って、単に厳しい練習の成果、その人の素質ってものだけではなく、「たたいて音を出す」という単純なものだけに、魂が込められないと絶対にこれほどまで人に感動を与える音楽にならないのでは、と思ったものでした。

 太鼓は速さ、打ち続けるという点では、かなり柔道体力も必要だ。
 日本古来からの芸術伝統を、ここまでの技にしたTAOは本当に偉大だ、世界に通じるパフォーマーだと直感した。

 インターミッション(小休憩)の時、普段無口で、感動を口にしない長男坊でさえ、
 「ドラムの音量と響き、それにあのバチさばきの速さは凄いもんだ」
とちっと興奮気味。
 ロビーで偶然会った義母の女友達も
 「ジュディ(義母)に教えられて早速チケットを買ってきたけれど、これほどまでダイナミックな音楽とは思わなかった! 後半のプログラムが待ちきれない」
とかなり感動していた。
 後半の5つの太鼓を4人がながずように打つ動きのあるものは、以前シドニー公演でみたエジンバラTATTOO(バックパイプの総演奏)のスイス鼓笛隊の演奏を思い出した。

 最後には、宝石緑スタンディングレセプション宝石赤を2度受け、2時間の公演がほんとあっという間の短さで、感動の嵐の中終わった。
 会場内は撮影禁止なので、みなさまにすばらしい演奏の様子をお見せできないのが残念です...


● 和太鼓集団 Drum TAO


 そこでいろいろ検索してみたところ、「2008 Australia」のTAOのコンサートについて書かれたサイトも数多くあります。
 感動を共有する、そんな意味合いから公演日付順に、幾つかのものを「抜粋」でコピーさせていただきます。
 (詳細は各本文で:アドレスをクリックするとサイトにビジットします)。

 まずスタートはこれから。


★ 国際的人気の日本の和太鼓グループ、今月より全豪ツアー 2008年06月10日
http://news.jams.tv/jlog/view/id-4122
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 【愛知9日AAP】国際的に称賛を得ている日本の和太鼓パフォーマンス集団「TAO」が、今月末より全豪ツアーを開始する。

 TAOは1993年に結成。
 世界的な音楽・芸能の祭典である「エディンバラ・フリンジ・フェスティバル」で2004年に大成功を収めて以来、世界各国250万人以上を魅了してきた。
 ドイツ、ベルギー、英国、オランダ、イスラエルやニュージーランドで行われたコンサートではそのチケットが売り切れ続出となった。
 オーストラリアでは2006年にシドニーとメルボルンでコンサートを行っている。

 TAOのリーダーである水藤義徳氏とグループメンバーの黒柳夏子氏は次のように語った。
 「前回はオーストラリアの伝統音楽に触れる機会がなかったので、今回はその歴史や文化、音楽などについてもっと知りたい。オーストラリアと日本の文化は全く違う。この違いを音楽で表現することで日本の人々にオーストラリアについてもっと知ってもらえるようにしたい」

 コンサートは今月28日、ダーウィンを皮切りに国内各都市で行われる。



 そして「25today」に。
 ちなみに、「25today」とは日本語版新聞「日豪プレス」のインターネットサイトです。


★ 25today TAOが豪州で再演 和太鼓エンターテイメント集団 2008年6月
http://top.25today.com/topics/news/qld_0806/01.php
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 日本の伝統楽器、和太鼓のエンターテイメント集団「TAO」は6月28日、昨年に続いて2度目となる全豪ツアーを開始する。
 ダーウィンを皮切りに、豪州内全25カ所で公演を予定し、ゴールドコーストは7月4日に、ゴールドコースト・アート・センターで、ブリスベンは同5日、ブリスベン・コンサート・ホールでそれぞれ行う。

  繊細なリズムとスピード感のあるパフォーマンスが世界中で喝采を浴びている同ステージは、男女混成のメンバーが、全長1.4メートルの大太鼓などを、精神と体力の限界まで打ち抜く姿が感動を呼んでいる。
 同集団は1993年に九州で結成され、その7年半後に、日本国内で100万枚のチケット・セールスを達成した。
 第50回紅白歌合戦に出場するなど、日本国内で活躍の場を広げ、2004年、イギリスのエディンバラで海外初公演を果たしている。
 以来、フランス、ドイツ、スペイン、アメリカと、世界各国で公演をこなし、06年度は世界5カ国で20万人、日本国内で10万人の計30万人を動員。
 昨年の全豪ツアーでも、チケットが完売する盛況ぶりを見せた。
 伝統芸能という枠にとらわれず、常に斬新で新しい演奏を披露し続けるTAO。
 技術のみならず、ストーリー性のある曲作り、打ち手のキャラクター作り、工夫を凝らした舞台装置や照明など、こだわりのあるステージ作りにも定評がある。
 日本人としての誇りと、大自然や世界中の音楽・ドラミングから得るインスピレーションを織り込んだ、彼ら独自のパフォーマンスは、正に“国境を越えたエンターテイメント”だ。


● 和太鼓集団 Drum TAO <クリックすると大きくなります>

 さて、いよいよ、コンサートツアーがはじまる。

 ダーウイン、マウント・アイサと続いて3番目がマッカイ(2008/07/01:日付は公演日)。
 なんとTAOを見るために「泊まりがけ」で。


★ 和太鼓エンターテイメントTAO見てきました! 2008-07-02
http://ameblo.jp/jkuni1nqld/entry-10112201855.html
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 和太鼓のTAOのショーがQLD(のけっこう田舎)にもやってくるよとメールをいただいたのが3週間ほど前。

 いや面白そう、と思いながらも、ちょっと考えた。
 何しろ私たちはDINKSから今はしがないNINKS(No Income ....)。
 チケットは$75。
 マッカイまではやっぱり200kmだから宿泊費用と外食費を考えたら、ふーむ。
 その上チケットのサイトではもう一番後ろの席しかないみたいだし。。。
 (座席図にAAAなんてないし。。。)

 で、数日後、ジイとマッカイ エンターテイメント センターのサイト見てみたら、「君、それ前うしろまちがってるよ。」
 私は座席図のAudio Positionというのがある方が前なんだとなぜか思い込んでしまってたのでした。
 やっぱAが前と考えるのが普通?
 とにかく出遅れで一番前の真ん中は逃しましたが、3列目の中よりをゲット。
 鉱山ブームでモーテルの空きを探すのが難しい昨今のマッカイですが、これもクリア。

 で、昨日泊まりがけで行ってきました。

 すごいパフォーマンスでした!
 よー2時間体持つよなあ、信じられないぐらいの迫力。
 まじでバチが何重にもなって移動しながら放物線を描いてる。
 飛んだりはねたりもきまってました。
 振り付けも、掛け合いも、表情もよかった。
 横笛も哀愁を帯びた旋律にはほろりとさせられし、リズミカルな演奏では盛り上がるし。。。
 いやあ、見せてくれました。
 このよさは、やっぱりライブで見なくっちゃってヤツでした。

 ハカもやってましたよ。
 あの「がんばって、がんばって」って聞こえるヤツです。
 そういや、黒い服着てたし。。。
 でも、「がんばって」じゃなしにちゃんとマオリ語でやってました。
 うけてた。

 もう超かっこよくって、最後はみなさんスタンディングオベーションでした!

 私が和太鼓いいなと思ったのは実はオーストラリアに来てから。
 (異国にて初めて知る母国のよさって言うヤツですな)ハッキリ覚えてないんだけど、たしかアデレードのフリンジフェスティバルで見たんだと思う。
 あのときもすごいと思ったけど、今回はショー構成が独特な感じて新鮮。
 最後の肩からかけるドラムって、ブラジルの太鼓みたいな感じだったけど、そうなの?

 なんてブログを書こうと思ってたらステート・オブ・オリジンが始まっちゃった。

 あれ?あそこにいるのは昨日のTAOのメンバーじゃん。
 びっくり!彼ら今日シドニーまで飛んでったんだ。
 試合前のエンターテイメントやってたんだわ、きっと。
 私たちがチャンネル合わせる前にちょっとでもTVで放送されたかどうかは知りません。
 (たぶんされてないだろうな)明日はバンディー(2008/07/03)だよ、また飛んで帰ってくるんだ。
 ご苦労様。
 がんばってね、TAOのみなさん!



 そして、4番目のバンデイーの翌日が5番目。
  ミーハー天国、浮かれついでですべてがいい加減な町、ゴールドコースト(2008/07/04)へ。


★ 杉尾家の食卓 2008-07-05
http://blog.goo.ne.jp/deko26/e/c6ffba4691533c649837c24d082fb25f
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 ゴールドコーストから我が家の元気な生活を。

 行って来ました♪
 昨日の夜、お友達とコンサートに行って来ました。

 日本の和太鼓のパフォーマンスTAOです
 九州が本拠地のようですが日本では知られているのかな?
 海外公演はどこでも大盛況だそうです。

 ゴールドコーストにはあまり有名なエンターテナーがこないんですよね。
 来てもいつもブリスベンで・・・
 なのですごく久しぶりのコンサート、それも家から5分と超近場。
 去年の公演はいけなかったので今年も来ると聞いて友達と行って来ました。
 パパちゃんは子守でお留守番で~す。

 DVDを以前見た時はすごいなぁ~と思ったけれど和太鼓はやっぱりライブで見るに限ります。
 もう迫力がゼンゼン違う~
 和太鼓と言うと思い切り「和」を想像していたのですがもちろん和ではあるけれどもう少しアジアンチックでいろいろな音楽が混ざっているような雰囲気でした。
 ドラを使っているところはなんとなく中国ぽかったりして・・・・。
 「ハカ」と呼ばれるラグビーチームがするマオリのダンスをちょこっとやったのでうけておりました。
 でもこれってニュージーランドなんですよね。
 オーストラリアの曲をちょっとでいいから何かやってくれるともっとよかったかな?
 2時間ちょっとの公演最後はすごく盛り上がり、去年はなかったアンコールも1曲だけだけどやってくれました。

 久しぶりの感動~
 これからはやっぱり和太鼓だね~と友達と盛り上がった夜でした

 それにしても日本人よりオージーの観客が多いのにびっくり
 このチケット決して安くはないんですよね。
 約2ヶ月の公演で8月末までオーストラリアをまわるそうです。
 チャンスがあれば是非皆さん行ってみて~


 さらにその翌日、6番目はいよいよ口うるさい都市部のブリスベン(2008/07/05)へと、入ってくる。

★ 和太鼓コンサート 2008-07-08
http://englishbox.blog101.fc2.com/blog-entry-132.html
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 先日ブリスベンで行われた和太鼓TAOのコンサートへ行ってきました。
 昨年行った方のお話を聞いていたので、是非チャンスがあれば行ってみたいなぁと思っていたところに、お友達からのお誘いを頂きました!

 日本では一度も和太鼓のコンサートへ行ったことがなかったのですが、海外に住んでみると外国の方が興味を持つ日本の文化や習慣にとても興味を持つようになりました。

 すごい迫力と情熱が伝わりとっても感動しました。
 音だけではなく、筋肉美もすばらしかったですよ~

 外国の方がTAOの和太鼓を絶賛する姿を見ていたら、日本人として誇りを感じうれしかったです。
 海外に住んでいて日本のコンサートに行けるチャンスは滅多にありませんので、とってもいいチャンスだったと思っています。

 笛の音も殆ど始めて生で聞いたのですが、風情があっていいですね。
 癒されました。
 太鼓も2メートルもある大きな物は、ドーン、ズシーンと体に響き、一番小さな高い音の太鼓は、日本のお祭りをイメージさせる音でワクワクします。
 太鼓の種類も色々あり、ばち(と言うのかな??)たたく物の方によっても音が変わるんですね。
 それぞれがとってもいい音でしたよ~

 「毎日どれくらい練習するのか?」とつい想像してしまいました。

 来年も是非来て欲しいですね!!
 まわりのお友達でも「行きたかった~」と行っている人が沢山いるので、お誘いして行きたいです!



 前稿にTAOの公演スケジュール表が載っています。
 この表、地域別になっているため、予定の全貌が見えてきません。
 日付順に作りなおしてみましょう。

6月28日 Dawin(NT)
6月29日 -
6月30日 Mt.Isa(QLD)
7月01日 Mackay(QLD)
7月02日 -7月03日 Bundaberg(QLD)
7月04日 Gold Coast(QLD)
7月05日 Brisbane(QLD)
7月06日 Caloundra(QLD)
7月07日 Toowoomba(QLD)
7月08日 Maryborough(QLD)
7月09日 Rockhampton(QLD)
7月10日 -7月11日 Melbourne(VIC)7月12日 Melbourne(VIC)
7月13日 -7月14日 Newcastle(NSW)7月15日 -7月16日 Woolongong(NSW)
7月17日 -7月18日 Sutherland(NSW)
7月19日 -7月20日 -7月21日 -7月22日 Canberra(ACT)7月23日 -7月24日 Sydney(NSW)
7月25日 Sydney(NSW)
7月26日 Sydney
(NSW)
7月27日 Geelong(VIC)
7月28日 -7月29日 Albury(NSW)
7月30日 Ballarat(VIC)
7月31日 -8月01日 Adelaide(SA)8月02日 Adelaide(SA)
8月03日 -8月04日 -8月05日 Geraldton(WA)8月06日 -8月07日 Bunbury(WA)
8月08日 -8月09日 Mandurah(WA)
8月10日 -8月11日 -8月12日 -8月13日 -8月14日 Perth(WA)
8月15日 Perth(WA)
8月16日 Perth(WA)
8月17日 -8月18日 -8月19日 -8月20日 Kalgoorlie(WA)

 スタートからメルボルンが終わるまでの2週間は、地獄の行軍が続く。
 マッカイの方のサイトにあったように、予定のスケジュール以外のフットボール会場での演奏やテレビのショー番組の出演を飛行機を乗り継いで消化していく。
 ここは広い、日本の感覚ではとても追いつけないほどに広い。
 希薄な人口と「距離の暴虐」が横たわる国。
 まあ、よくやる、「とんでもなくよくやる」
 「まん、がまん、がまん」、そんなスケジュールをこなしていっているように思える。

 ゴルフのような運動不足の解消を目的とする、わいわいテレテレと休み休み「芝生散策」する「老人スポーツ」にツアー参加するレベルではない。
 連夜、1時間半、太鼓を叩き続けるのだ。
 腕の筋肉がバーストするのではないだろうか。
 よく体が持つものだと思う。
 本当に一体、「毎日どのくらい練習をするのだろうか」、と想像してしまう。


● 和太鼓集団 Drum TAO <クリックすると大きくなります>

 メルボルン(2008/07/11&12)では日豪プレスの記者が。


★ 旬ネタ!日豪プレス記者の目ブログ: 和太鼓のパフォーマンスに魅了されて
http://meblog.25today.com/2008/07/post_25.php
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 ついに和太鼓のエンターテイメント集団「TAO」のステージを見てきました !

 昨年、「TAO」のステージを観賞した知人から、その感動のほどを聞かされていた私。
 今年の5月中旬ころに、「TAO」再来豪の告知記事を書く機会にあずかったことで、彼らに対する興味は炸裂した。

 これが噂の「TAO」か…と、ホームページを読みあさるうち、気が付くと、コンサート会場のボックス・オフィスに電話をかけていた。
 かなりノリノリな気分で
 「今空いている中で、一番いい席にして ! 」
と申し出ると、
 「私どもの会場に悪い席などございません。前から何列目がいいのですか ? それとも2階席がいいのでしょうか ? あなたが指定してください」
と、沈着冷静な返答をいただいた。
 それはごもっとも…と反省するも、1度も訪れたことのない会場の座席選びは、ちと勇気がいるものだ。

 気分的には“最前列”と言いたいところだったが、ステージからの距離がどれほどなのかが分からない。
 もし近すぎれば、首を45度に傾けたまま2時間を過ごすことになる。
 では前過ぎない程度に、前から5列目を選んだとして、会場によっては、前から数列だけ段差のない造りになっていることがある。
 万が一そうだった場合、74ドルを支払って、前の人たちの後頭部を鑑賞する羽目になるのはあまりにも切ない。
 そしてもし、段差があったとしても

 例えば前に、お相撲さんが座ったら…
 アウトである。
 え、お相撲さん ?
 え ?
 あ、お相撲さんなんだ…(絶句)
 みたいな。

 「世の中何が起こるか分からない」とはこのこと。
 とりあえず、
 「同行する友人と相談してから掛け直す」
と告げ、いったん電話を切った。

 さっそく友人(昨年のショーを鑑賞している)に希望の座席を尋ねると、
 「あれは絶対に前で見たほうがいいよ。一番前、一番前 ! 」
ということだったので、さっそくその翌日、その旨を伝えようとボックス・オフィスに再び電話をかけた。
 すると、
 「じゃー、あなたの席は前から4列目の真ん中ね」
と、一方的に座席をあてがわれてしまった。

 実は“一番前”はあまりにもリスクが大きいと踏み、“前から3列目”を志願しようと決めていた私だったから、友人の手前、この一方的なオファーはありがたかった。
 しかし、もしかすると売れ難い端っこの席を、さっさとさばこうとしているのでは ? という疑惑が浮上。
 念のため
 「それは本当に真ん中 ? 端じゃ嫌なの。真ん中がいいの」
と、ウザイほど繰り返すと
 「そうよ、真ん中よ。真ん中」
と彼女も負けじと繰り返した。

 それでも安心できないまま迎えた当日。
 座席はなんと、前から4列目の、見事にど真ん中だった。
 しかも、前3列は段差のない座席で、4列目から段差がついている。
 それは正に、ベスト・シートだった。

 ここで勝手な推測。
 始めにボックス・オフィスに予約の電話を入れた時点では、最前列も間違いなく空いていたのだと思う。
 というか、ほぼ空席だった。
 しかし2度目に電話をした時には、空いている中で1番良い席をさらっとサジェストできるほど、座席が埋まりかけていた。
 2人のオペレーターの応答具合を比べると、そんな気がしてならない。
 ということは、わずか1日=24時間で予約状況がすっかり変わってしまったことになる。
 昨年の大盛況ぶりを聞いて、早めにチケットを購入したのは正解だったようだ。

 現に会場は満席。
 その8割を地元のオージーが占めていたように思う。

 さて、気になるショーの感想はというと。
 思えば、オーストラリアで日本人によるパフォーマンスを鑑賞したのはこれが初めてだったのだが、最初の5分で鳥肌が立つショーに出会ったのも、これが初めて。
 始終飽きない演出で、「聞かせる」というより「魅せる」ショーだったことが何よりも発見。
 とにかく魅せます。
 魅せてくれます。

 最後は観衆総立ちで拍手と口笛の嵐。
 胸にジーンときました。

 残念ながら見過ごしたという方はこちら。
 Web: www.drum-tao.com
 彼らの活動(ツアー・スケジュール)をちくいちチェックして、ぜひ幻想的なステージを1度ご覧ください。


 この話のなかに
 「
  例えば前に、お相撲さんが座ったら…
  アウトである。
  え、お相撲さん ?
  え ?
  あ、お相撲さんなんだ…(絶句)
  みたいな。
 」
 というのがあります。
 あるんですよ、お相撲さんみたいなのが。
 この後ろは、まったく悲劇です。

 ちなみに、今回私は中央には座れず、2席外れた席になりましたが、その中央に座った2人。
 そう、「お相撲さん」みたいな人。
 席を立ったり座ったりするたびに、連続シートの席がドドーンとゆれる。
 演奏に感激して体をリズムに合わせるたびに、我が席がズスーンと反応する。
 まあ横だったからいいが、これが前だったら本当に悲劇。
 2席は外れても最前列をゲットして正解。
 もし、ド真ん中に執着して2列目だったら、「金返せ」ものになる。

 連邦首都、キャンベラ(2008/07/22)へ行くと、妊婦さんが。


★ TAO キャンベラ~ンな生活  2008-07-25
http://marumicanberra.blog115.fc2.com/blog-entry-124.html
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 あとちょっとで予定日なので、それまでに行けるところに行っておこうということでしょっちゅう夫と出かけている。(さすがにもう一人では外出禁止、運転禁止になっちゃったよ)

 先日の夜、キャンベラシアターにTAOのコンサートを観に行ってきた。

 日本の和太鼓演奏家なのだけど、実はこちらに来るまで知らなかった・・・。
 CMとかみて良さそう?と思って夫がチケット購入。
 しかし噂によると結構な振動とサウンドなのでベビーに影響したら困るかなと思い一応先生に確認したら
「いいわよ~エンジョイしてきて!」との事。
 それで安心して行ってきた。

 感想は・・・・スゴイ!!
 オープニングから口ポカーン状態で聞き入ってしまった。

 比較的若い人たちなので演奏も元気。
 飛び跳ねながら太鼓をたたくのです。
 リズムも西洋風とはまた違う、静と動、強弱を上手く表現したものであり、和楽器もなかなかすばらしいなと感動しました。

 私がリズムに乗ってくると胎動も大きくなってたので、ベビーも楽しんでくれてたらいいけど。

 そうそう、上半身裸で演奏とかあるのでマッチョ好きな方には特にお勧めですわ。


 そしてシドニー(2008/07/24&25&26)では


★ シドニーで TAYLOR AKIKO 観たり聴いたり: 和太鼓 「TAO」
http://dogloverakiko.blogspot.com/2008/07/tao.html
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 九州から 和太鼓パフォーマンスグループ「TAO」がやってきて、太鼓を叩いて見せてくれた。
 パフォーマンスのタイトルは、「マーシャルアート オブ ザ ドラム」。
 ステイトシアター A席 $80.

 和太鼓を叩いている若い人たちが、九州で共同生活をしながら体を鍛えて技を磨いているが、ヨーロッパ公演で非常に高い評価を受けている、という話は聞いていた。
 いつか聴きに行ってみたいと思っていたが、初めてその機会に恵まれた。

 会場に行ってみると、3分の1は子供なので、驚いた。
 スクールホリデイも終わったのに、土曜とはいえ真冬の夜の劇場に 親に連れられてきちんとした服を着た子供が沢山集まってきているなんて。
 みな、空手キッズだったのだろうか。

 シドニー大学で柔道を教えている人がいて一般の人も入会できて流行っている、とか、シテイーに空手の道場ができたとか、日本人会でボランテイアで剣道を教えている人がいるとか聞いていたが、それ以外にも中国人や韓国人が武道を教え始めて、ハリウッド映画の影響もあって東洋のマーシャルアートは知らないうちにかなり広く深く浸透しているのかもしれない。

 でもそんなシドニーの古武道ファンにも。
 和太鼓を打つ大変さまでは、あまり分かっていないのではないだろうか。

 和弓をやっている友達のことを話していたら、
 「あー知ってる。アーチェリーね。高校のときやったわ。楽しいよね。」
とか言われてしまって拍子抜けしたことがある。
 和弓はアーチェリーとは材質も大きさも全然異なる。
 スポーツというよりも、精神鍛錬がメインで、もうほとんど哲学の世界なのを、西洋人に理解させることは難しい。
 
 和太鼓も、見てきたよ、と言うと、
 「あー 僕は去年アフリカの太鼓とダンスのショーをカジノで観たよ。」
とか、
 「ウン、私はリオのカーニバルで太鼓とダンス見た。」
とか言われて、こういった世界の叩けば簡単に音がでる太鼓と和太鼓とは全然違うのだと自分が叩いたことがないのでちゃんと説明できなくて、もどかしい。

 それにしても、力強いパフォーマンスだった。

 8人の男性と5人の女性、みなはつらつとしてエネルギーの塊のような若い人たちが 自分の体よりも大きな太鼓を飛び上がって全身を使って叩く姿や、13人が 音も大きさも違う太鼓を一斉に叩くと地響きがするほどで大変な迫力だ。
 女性たちの横笛も、上手だったし、琴も弾いていた。
 踊りながらシンバルやタンバリンまで出てきたが、その上、全員が太鼓を叩くのだ。
 男性陣も時には笑わせたりしながら力強く太鼓を叩いてくれた。

 最初の出しもので、もう13人全員がエネルギーを使い果たしてしまって、こんなで、最後までみんな体がもつだろうか、と心配してしまった。
 本当に力強い。

 それと、いかにも日本人だと思ったのは、一糸乱れず全員がよく統制がとれて、小さな間違いひとつない、完璧なパフォーマンスだったところ。
 すみずみまで訓練が行き届いていて、気持ちが良い。
 プロフェッショナルに徹したショーマンシップが、潔い。

 ヨーロッパ、アメリカ公演で 高く評価されたわけが良くわかる。
 最後の方で、一人のパフォーマーが、マイクを持ってジャパニーズイングリッシュで挨拶したが、「みなさんに拍手され、喜んでいただける限り 太鼓を続けていきます。」という意味のことを言ったんだけど、言葉が足りなくて、観客は、拍手をすればいつまでもアンコールに応えて太鼓を叩いてくれるのかと誤解して、最後、アンコールのあとも、拍手が止まなくて、舞台の人たちは、ちょっと困ってしまうというシーンもあった。
 あとになってみれば これもご愛嬌。

 若い、立派なミュージシャンたちだった。
 貴重な日本の文化遺産 後継者達ともいえる。


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 そして終焉が近づくパース(2008/08/14&15&16)。


★ 九州大分の和太鼓のプロ楽団TAO 2008年08月15日
http://plaza.rakuten.co.jp/shunmao/diary/200808150000/
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 一昨日に引き続きパースコンサートホール。
 一昨日のは一律20ドル、65歳以上や子供は無料なので英才教育したいご両親が子供づれ、またお年寄りが多かった。
 今日は65歳以上でも10ドル安くなるだけなので若い人でいっぱいでした。
 昨日の午後予約したら最後尾から3席目、4階でした。
 ニホンでいう外人(オーストラリア人、中国人など)に大受けでした。
 みんな大きな音出して踊るもの大好きだもんね。

 隣のオーストラリア人に「日本人なの?日本で和太鼓たたいたり篠笛吹いてたりしたの?」と聞かれました。
 日本人だっていうとみんな剣道ができて和太鼓叩けて篠笛ふけると思うのね。。
 最近は公立中学で音楽の時間に三味線や琴はやりますけどね。
 弾けるようにはならないと思う
 ここにきてはじめてこの楽団の存在を知りました。
 篠笛との合奏もよかったな。

 DVD買っちゃった。
 30ドル。
 日本円表示が3,500円で今1ドル94円だからお得だと思って。
 ニホンでは知らなかったのにここで聞くなんて不思議。


 日付から計算すると、8月13日に正規の公演はないはずだが。
 ということは別に一律20ドル、子ども年寄り無料というボランテイア公演をやったということになるが。

 画像はそのDVDに入っていたカタログからコピーしたものです。


● 和太鼓集団 Drum TAO <クリックすると大きくなります>



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2008年9月18日木曜日

和太鼓1:TAO


● 和太鼓集団 Drum TAO



 「和太鼓 TAO」のコンサートに行ってきました。

 一昨年、2006年の初演につぐ二度目。
 「TAO」が来るというニュースを聞いた翌日、飛んでいってチケットを購入しました。
 今回は「最前列ド真ん中かぶりつき」に狙いを定めていました。
 でも、残念なことに2席右にずれてしまいました。
 といってもほぼ中央であることに変わりはありません。
 前回は6列目の左端で見ましたが、その感激が忘れられず、今回はなにしろまん前で、それも最前列でという強い希望がありました。

 相変わらずにすごい。
 今回はメンバーが増えている。
 男子8人、女子5人の13人。
 一昨年のメンバーも数人いた。
 また、今年は横笛の出番が多く、他にドラや琴、竹琴などといったものが入ってきた。
 いろいろ試しているのだろう。


● 「TAO 2008 Australia」
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 2006年初演のときの感想を転載します。


2006年8月30日(水)
 和太鼓グループ「TAO」
 すごい、とんでもない、コンサートであった。
  10人の20代の若者、7人の男性、3人の女性、パワーの音楽である。
 ヨーロッパで演奏活動を成功させているという。
 アメリカ遠征はまだしていない。

 CDの売り上げから500万人が聞いているだろうという。
 しかし、CDで聞くものではない、目でみるものである。
 映像ではなく、生で聴くもの見るものである。
 観客席総立ちのとてつもない賛美である。
 身体が太鼓の音にどんどん共感していく。
 この70ドルは安すぎる。

 価値ある「冥土の土産」である。

2006年8月31日(木)
 昨日の和太鼓の感想を書こうと思っていたが、どうにも言葉にならない。
 そのくらいにすごい。
 おいおい落ち着いてきたら、書き留めておこうとは思っている。

<以下はその書きとめた感想>

 とんでもなくすごい。

 芸(技術かもしれないが)が圧倒的パワーを生み出している。
 中休みをとって前後45分の計1時間半、最後の方では観客席総立ちです。
 20代の若者男性7人、女性3人の計10人のグループです。
 黒いズボンに太めのベルト、銀色のバックル、Tシャツ姿の何の変哲もないどこでも見かけるような若者たちが、街着姿そのままで登場してきます。

 ところが彼らが撥をとり、コンビネーションを組んで叩き出すと、めくるめく息おもつかせないスピードと、和太鼓の持つ腹を打つような強烈な低音が、聞くものの体中をめぐりはじめます。

 和太鼓というと我々はせいぜいのところ、お祭りの山車に乗った大太鼓の「ドンドンかっか、ドンかっか」といったイメージしか浮かびません。
 ちょっと記憶を探っても「無法松の一生」で叩かれる玄界祇園太鼓の「流れ打ち」「乱れ打ち」くらいです。
 ちなみにこのTAOは九州出身ですので、九州には和太鼓の流派があって、そういう血脈をくんでいるのかもしれません。
 ヨーロッパツアーで観客を興奮の坩堝に叩き込んできた、と聞いてはいましたが、これほどのものとは思いませんでした。

 和太鼓と聞いただけで、楽器としてみるとパフォーマンスのあるものではなく、大太鼓から小太鼓まで数種類を使い分けたとしても、音符があるわけではなく、単に「叩くだけ」の事で「ドンドン」という音だけで音色にはレパートリーがありませんから、私としてはあまり期待はしていませんでした。
 和太鼓をなまじ知っていると、同じように考える人も多いようで、途中で眠くなってしまうから家で休んでいたほうがいいという友人もいたほどです。
 逆にぜひとも聞きたくゴールトコーストとブリスベンで各1回の公演なので、ブリスベンを申し込んだところ満席で、ゴールドコーストでやっと席をとったという方もおられました。
 私どもはそれなりに早く購入しましたが、それでもいい席は埋まっており前の方なら端で、中頃なら後ろの方ということでした。

 コンサートというのは舞台そばで見るのと遠くで見るのでは大きな差がありますので、前の方を買いました。
 6列目で少し斜に見ることになりましたが、圧巻の直径五尺はあるだろうと思われる大太鼓打ちでは盛り上がる背中の筋肉の脈動までみることができました。


● 「TAO 2008 Australia」
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 海外をツアーして回るということは、それなりの実力を持っていることはもちろんですが、それ以上に文化の基礎が異なるという特殊事情からして、その文化を乗り越えられるだけの表現ができる、ということが認められなければ非常に難しいことと思います。
 その事を考えますと$70でしたが、日本ではよほどの手づるがない限り、このコンサートのチケットはなかなかとれないのではないかと思います。
 聞き終わった後、外国に居住するもののみに与えられたすこぶる豪華な余禄ではなかったか思ったほどです。

 ただひたすら「すごい」、日本の若者は「すごい」。

 大衆芸能にやたらと能書きが多くなってきて、ワビが利いているねとか、芸を極めたとか、老人芸が多くなって、園遊会に勲章をぶるさげていくのが芸能界の名誉になりつつあり、マアそれもそれでいいのですが、一面でこういう大道芸に近いところで、文化の一翼をになうようなものが生まれ、それが世界の誰をも何らの前提なしに感動させることができるという場面に遭遇できたというのは、実にありがたいことだと思っています。

 最近はニートだとかいった負の若者が多くなって、それがマスコミ操作で全体像のように増幅されて伝わってきますが、ちょっと考えてもいかなる時代でも若者が萎びているわけがなく、彼らは常に先端を、既成概念を壊しつつ進んでいるように思います。

 日本文化という特殊な切り口を生まれながらに持っている幸運に恵まれた若者には広い未来、明るい未来が開けているように思えてなりません。

 「TAO」は「道」ということですが、「極める」ということを求めているのかもしれません。
 和太鼓道いったものを広く普及させるには、あまりにもTAOはスケールがでかすぎます。
 彼らの演奏は20代の若者をもってしてはじめて可能なものです。
 よってTAO自体を維持するには、常に世代交代、新陳代謝が必要となります。

 TAOから離れた人たちが分散して、新しいタイプの和太鼓の伝統「和太鼓道」を作り伝えていく、そうした志向もあるのかもしれません。
 そのためにはこのTAOのもつ圧倒的なすべてを破壊しつくすようなエネルギーは道筋をつけるためにも絶対に必要なものなのでしょう。

 太鼓のほかに和楽器としては横笛が登場しました。
 女性2人が吹いていましたが、その高音がなんとも心地よい。
 最近をオーデオ機器は低音をいかに生かすかに意を注いでいるように見受けられ、そのぶん高音がおろそかになっているように感じます。
 世の流れが「低音時代」ですのでなかなか高音のすばらしさに出会うことが少なくなっています。

 横笛は牛若丸ではないですが、歩きながら吹くといったものです。
 ということは大道芸ですからなかなか安定した音が聞きにくいことになります。
 しかし、最近の音響技術はすばらしく、ヘッドマイクがきれいに音を拾ってくれます。
 太鼓のズズズーとくる低音あってのピーヒャララの横笛の高音かと思いますが、ヘッドマイクの進歩があれば横笛も新しい「横笛道」として成立するかもしれないなと思いました。
 和楽器の未来はすばらしく開けているように思います。
 TAOのようにそれを旧来のくびきから切り捨てて、世界風に生かしきれる若者たちの出現が大いに待ち望まれるところです。

 観客の層ですが、驚いたことに小学生の子どもから老人まで、特に子どもの数の多さにはおどろかされました。
 子供料金があっても決して安いチケットではありません。
 それを親が払って一緒に来ているというのが不思議でした。
 3人つれてくれば親子で3万円ぐらいになります。

 前にショパンのピアノコンサートへ行ったことがありましたが、子どもなどどこにもいませんでした。
 もし来ていたとしたらせいぜいのところピアノを習っている子どもたちのみでしょう。
 確かに楽譜のない太鼓なら子どもでも聞けますが、その子どもたちへの感動は音楽というものを別の局面から展開させたことで、相当なカルチャーショックを与えたのではないかと思います。

 実際、こういうのもあるのだと私自身もショックでしたから。
 「いい冥土のみやげができた」と冗談をいいましたが、いいものを聞き見られればすばらしい感動に浸れますが、しかし、これほどの劇場感動を以後再び得ることがあるだろうか、「いやあるまい」と変に納得してしまうほどでした。



● 「TAO 2008 Australia」
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 めくるめく感動の片鱗をあなたに。
 これを感動と言わずして何を感動というべきや。


★ 和太鼓集団 TAO 2008 双飛
http://jp.youtube.com/watch?v=UmE_gGPFoIQ

★ 和太鼓集団 TAO 2008 大祭
http://movie.teacup.com/video/watch/ef326eaf684107666685084eabbd0d23?kw=tao&page=2


注:なお、本日10月10日で観てみたら上記のビデオは削除されていました。
  
双飛・大祭はともにDVDに入っています。

  TAOに関してビデオはいろいろありますので2,3あげておきます。

★ TAO IN CIUDAD REAL (SPAIN)
http://jp.youtube.com/watch?v=x6GsD8EsArM&feature=related

★ TAO JAPAN DRUMMERS
http://jp.youtube.com/watch?v=iy15ZaCklQc&feature=relatedhttp://jp.youtube.com/watch?v=76YJGTIAxXw&feature=related

★ TAO Trommel-Workshop
http://jp.youtube.com/watch?v=GghENhdj2KU&feature=related





★ 
和太鼓 DRUM TAO

Australia 2008:
http://www.drum-tao.com/0806_oz/australia.html



Footy Show (Channel 9):Australia TV 2008/06
http://www.drum-tao.com/0806_oz/9ch_pv.html


TAO video:
http://jp.youtube.com/watch?v=-738Z-RnAfQ


about TAO:
http://www.drum-tao.com/jpn/profile/index.html

TAO member:
http://www.drum-tao.com/jpn/member/index.html

stage:
http://www.drum-tao.com/jpn/stage/index.html

media
http://www.drum-tao.com/blog_news/cat7/


 画像は公演パンフレットからコピーしたものです。

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