
● 和太鼓集団 Drum TAO
「和太鼓 TAO」のコンサートに行ってきました。
一昨年、2006年の初演につぐ二度目。
「TAO」が来るというニュースを聞いた翌日、飛んでいってチケットを購入しました。
今回は「最前列ド真ん中かぶりつき」に狙いを定めていました。
でも、残念なことに2席右にずれてしまいました。
といってもほぼ中央であることに変わりはありません。
前回は6列目の左端で見ましたが、その感激が忘れられず、今回はなにしろまん前で、それも最前列でという強い希望がありました。
相変わらずにすごい。
今回はメンバーが増えている。
男子8人、女子5人の13人。
一昨年のメンバーも数人いた。
また、今年は横笛の出番が多く、他にドラや琴、竹琴などといったものが入ってきた。
いろいろ試しているのだろう。

● 「TAO 2008 Australia」
<クリックすると大きくなります>
2006年初演のときの感想を転載します。
『
2006年8月30日(水)
和太鼓グループ「TAO」
すごい、とんでもない、コンサートであった。
10人の20代の若者、7人の男性、3人の女性、パワーの音楽である。
ヨーロッパで演奏活動を成功させているという。
アメリカ遠征はまだしていない。
CDの売り上げから500万人が聞いているだろうという。
しかし、CDで聞くものではない、目でみるものである。
映像ではなく、生で聴くもの見るものである。
観客席総立ちのとてつもない賛美である。
身体が太鼓の音にどんどん共感していく。
この70ドルは安すぎる。
価値ある「冥土の土産」である。
2006年8月31日(木)
昨日の和太鼓の感想を書こうと思っていたが、どうにも言葉にならない。
そのくらいにすごい。
おいおい落ち着いてきたら、書き留めておこうとは思っている。
<以下はその書きとめた感想>
とんでもなくすごい。
芸(技術かもしれないが)が圧倒的パワーを生み出している。
中休みをとって前後45分の計1時間半、最後の方では観客席総立ちです。
20代の若者男性7人、女性3人の計10人のグループです。
黒いズボンに太めのベルト、銀色のバックル、Tシャツ姿の何の変哲もないどこでも見かけるような若者たちが、街着姿そのままで登場してきます。
ところが彼らが撥をとり、コンビネーションを組んで叩き出すと、めくるめく息おもつかせないスピードと、和太鼓の持つ腹を打つような強烈な低音が、聞くものの体中をめぐりはじめます。
和太鼓というと我々はせいぜいのところ、お祭りの山車に乗った大太鼓の「ドンドンかっか、ドンかっか」といったイメージしか浮かびません。
ちょっと記憶を探っても「無法松の一生」で叩かれる玄界祇園太鼓の「流れ打ち」「乱れ打ち」くらいです。
ちなみにこのTAOは九州出身ですので、九州には和太鼓の流派があって、そういう血脈をくんでいるのかもしれません。
ヨーロッパツアーで観客を興奮の坩堝に叩き込んできた、と聞いてはいましたが、これほどのものとは思いませんでした。
和太鼓と聞いただけで、楽器としてみるとパフォーマンスのあるものではなく、大太鼓から小太鼓まで数種類を使い分けたとしても、音符があるわけではなく、単に「叩くだけ」の事で「ドンドン」という音だけで音色にはレパートリーがありませんから、私としてはあまり期待はしていませんでした。
和太鼓をなまじ知っていると、同じように考える人も多いようで、途中で眠くなってしまうから家で休んでいたほうがいいという友人もいたほどです。
逆にぜひとも聞きたくゴールトコーストとブリスベンで各1回の公演なので、ブリスベンを申し込んだところ満席で、ゴールドコーストでやっと席をとったという方もおられました。
私どもはそれなりに早く購入しましたが、それでもいい席は埋まっており前の方なら端で、中頃なら後ろの方ということでした。
コンサートというのは舞台そばで見るのと遠くで見るのでは大きな差がありますので、前の方を買いました。
6列目で少し斜に見ることになりましたが、圧巻の直径五尺はあるだろうと思われる大太鼓打ちでは盛り上がる背中の筋肉の脈動までみることができました。

● 「TAO 2008 Australia」
<クリックすると大きくなります>
海外をツアーして回るということは、それなりの実力を持っていることはもちろんですが、それ以上に文化の基礎が異なるという特殊事情からして、その文化を乗り越えられるだけの表現ができる、ということが認められなければ非常に難しいことと思います。
その事を考えますと$70でしたが、日本ではよほどの手づるがない限り、このコンサートのチケットはなかなかとれないのではないかと思います。
聞き終わった後、外国に居住するもののみに与えられたすこぶる豪華な余禄ではなかったか思ったほどです。
ただひたすら「すごい」、日本の若者は「すごい」。
大衆芸能にやたらと能書きが多くなってきて、ワビが利いているねとか、芸を極めたとか、老人芸が多くなって、園遊会に勲章をぶるさげていくのが芸能界の名誉になりつつあり、マアそれもそれでいいのですが、一面でこういう大道芸に近いところで、文化の一翼をになうようなものが生まれ、それが世界の誰をも何らの前提なしに感動させることができるという場面に遭遇できたというのは、実にありがたいことだと思っています。
最近はニートだとかいった負の若者が多くなって、それがマスコミ操作で全体像のように増幅されて伝わってきますが、ちょっと考えてもいかなる時代でも若者が萎びているわけがなく、彼らは常に先端を、既成概念を壊しつつ進んでいるように思います。
日本文化という特殊な切り口を生まれながらに持っている幸運に恵まれた若者には広い未来、明るい未来が開けているように思えてなりません。
「TAO」は「道」ということですが、「極める」ということを求めているのかもしれません。
和太鼓道いったものを広く普及させるには、あまりにもTAOはスケールがでかすぎます。
彼らの演奏は20代の若者をもってしてはじめて可能なものです。
よってTAO自体を維持するには、常に世代交代、新陳代謝が必要となります。
TAOから離れた人たちが分散して、新しいタイプの和太鼓の伝統「和太鼓道」を作り伝えていく、そうした志向もあるのかもしれません。
そのためにはこのTAOのもつ圧倒的なすべてを破壊しつくすようなエネルギーは道筋をつけるためにも絶対に必要なものなのでしょう。
太鼓のほかに和楽器としては横笛が登場しました。
女性2人が吹いていましたが、その高音がなんとも心地よい。
最近をオーデオ機器は低音をいかに生かすかに意を注いでいるように見受けられ、そのぶん高音がおろそかになっているように感じます。
世の流れが「低音時代」ですのでなかなか高音のすばらしさに出会うことが少なくなっています。
横笛は牛若丸ではないですが、歩きながら吹くといったものです。
ということは大道芸ですからなかなか安定した音が聞きにくいことになります。
しかし、最近の音響技術はすばらしく、ヘッドマイクがきれいに音を拾ってくれます。
太鼓のズズズーとくる低音あってのピーヒャララの横笛の高音かと思いますが、ヘッドマイクの進歩があれば横笛も新しい「横笛道」として成立するかもしれないなと思いました。
和楽器の未来はすばらしく開けているように思います。
TAOのようにそれを旧来のくびきから切り捨てて、世界風に生かしきれる若者たちの出現が大いに待ち望まれるところです。
観客の層ですが、驚いたことに小学生の子どもから老人まで、特に子どもの数の多さにはおどろかされました。
子供料金があっても決して安いチケットではありません。
それを親が払って一緒に来ているというのが不思議でした。
3人つれてくれば親子で3万円ぐらいになります。
前にショパンのピアノコンサートへ行ったことがありましたが、子どもなどどこにもいませんでした。
もし来ていたとしたらせいぜいのところピアノを習っている子どもたちのみでしょう。
確かに楽譜のない太鼓なら子どもでも聞けますが、その子どもたちへの感動は音楽というものを別の局面から展開させたことで、相当なカルチャーショックを与えたのではないかと思います。
実際、こういうのもあるのだと私自身もショックでしたから。
「いい冥土のみやげができた」と冗談をいいましたが、いいものを聞き見られればすばらしい感動に浸れますが、しかし、これほどの劇場感動を以後再び得ることがあるだろうか、「いやあるまい」と変に納得してしまうほどでした。
』

● 「TAO 2008 Australia」
<クリックすると大きくなります>
めくるめく感動の片鱗をあなたに。
これを感動と言わずして何を感動というべきや。
『
★ 和太鼓集団 TAO 2008 双飛
http://jp.youtube.com/watch?v=UmE_gGPFoIQ
★ 和太鼓集団 TAO 2008 大祭
http://movie.teacup.com/video/watch/ef326eaf684107666685084eabbd0d23?kw=tao&page=2
』
注:なお、本日10月10日で観てみたら上記のビデオは削除されていました。
双飛・大祭はともにDVDに入っています。
TAOに関してビデオはいろいろありますので2,3あげておきます。『
★ TAO IN CIUDAD REAL (SPAIN)
http://jp.youtube.com/watch?v=x6GsD8EsArM&feature=related
★ TAO JAPAN DRUMMERS
http://jp.youtube.com/watch?v=iy15ZaCklQc&feature=relatedhttp://jp.youtube.com/watch?v=76YJGTIAxXw&feature=related
★ TAO Trommel-Workshop
http://jp.youtube.com/watch?v=GghENhdj2KU&feature=related
』
『
★ 和太鼓 DRUM TAO
Australia 2008:
http://www.drum-tao.com/0806_oz/australia.html

Footy Show (Channel 9):Australia TV 2008/06
http://www.drum-tao.com/0806_oz/9ch_pv.html
TAO video:
http://jp.youtube.com/watch?v=-738Z-RnAfQ
about TAO:
http://www.drum-tao.com/jpn/profile/index.html
TAO member:
http://www.drum-tao.com/jpn/member/index.html
stage:
http://www.drum-tao.com/jpn/stage/index.html
media
http://www.drum-tao.com/blog_news/cat7/
』
画像は公演パンフレットからコピーしたものです。
_