● 和太鼓集団 Drum TAO
前回、2006年のコンサートの様子を書きました。
インターネットをアクセスしていたら、この時のコンサートを観て、その感激を書いたサイトがみつかりました。
勝手ながらコピーさせていただきます。
『
★ TAOのコンサートに行く 2006-09-05
http://ameblo.jp/his-brisbane/entry-10016492366.html
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TAO フラッグ8月30日夜。
まちに待ったニコニコゴールドコーストでのTAOのコンサートに家族総出、義母も誘って行きました。
TAOは九州出身の和太鼓でのパフォーマーのグループで、私も今回始めて知ったのですが、日本ではプロ野球開幕や紅白での出演で知られているそうな。
国内だけでなく海外でもその技が高く評価され、コンサートのチケットが手に入りにくいほどの人気。
某日本語ローカル新聞で、TAOのゴールドコースト公演があることを知り、ミーハーな私は一ヶ月程前にインターネットでチケット購入。
この日を楽しみにしておりました。
会場はゴールドコーストの市役所に隣接する劇場で、小規模なところですがもう人で熱気ムンムンキス。
今夜のコンサートも早い時期に完売だったようです。
「流れ星文化」ごとが大好きな私は、以前にもこの劇場でアイリッシュダンスのコンサートを見た事があり、映画好きな義母は「ここの劇場での映画はマイナーな映画も多いけれど、中には良い映画もあり、良心的な値段だよ。」と教えてくれた。
まずは6ドルで買ったパンフレット(ドイツ語&英語)をサラーッと見ると、20代~30代の女性3名、男性7名からなるパフォーマー。
いよいよ演奏が始まった。
オープニングは太鼓と横笛の音色で、古代をイメージするような幻想的なイメージ。
そして、色々な大きさと音色(?)の太鼓、大太鼓の躍動感溢れる音響が、お腹に、聴衆の身体全体に、ビーンと響くアップ。
仕事帰りの空腹の私だけが、そう感じただけでなく、旦那や義母も 身体全体に響く「体感」に感動した様子グッド!
女性パフォーマーも小柄ながら、引き締まった腕といい、身体全体で太鼓に勝負って感じ、男性パフォーマーも力強く大太鼓を打つが、その音は実に繊細さを感じさせるものに感動!!
考えてみれば、音符もなく、複数の演奏者が、ビートをあげながら演奏する太鼓の技って、単に厳しい練習の成果、その人の素質ってものだけではなく、「たたいて音を出す」という単純なものだけに、魂が込められないと絶対にこれほどまで人に感動を与える音楽にならないのでは、と思ったものでした。
太鼓は速さ、打ち続けるという点では、かなり柔道体力も必要だ。
日本古来からの芸術伝統を、ここまでの技にしたTAOは本当に偉大だ、世界に通じるパフォーマーだと直感した。
インターミッション(小休憩)の時、普段無口で、感動を口にしない長男坊でさえ、
「ドラムの音量と響き、それにあのバチさばきの速さは凄いもんだ」
とちっと興奮気味。
ロビーで偶然会った義母の女友達も
「ジュディ(義母)に教えられて早速チケットを買ってきたけれど、これほどまでダイナミックな音楽とは思わなかった! 後半のプログラムが待ちきれない」
とかなり感動していた。
後半の5つの太鼓を4人がながずように打つ動きのあるものは、以前シドニー公演でみたエジンバラTATTOO(バックパイプの総演奏)のスイス鼓笛隊の演奏を思い出した。
最後には、宝石緑スタンディングレセプション宝石赤を2度受け、2時間の公演がほんとあっという間の短さで、感動の嵐の中終わった。
会場内は撮影禁止なので、みなさまにすばらしい演奏の様子をお見せできないのが残念です...
』
● 和太鼓集団 Drum TAO
そこでいろいろ検索してみたところ、「2008 Australia」のTAOのコンサートについて書かれたサイトも数多くあります。
感動を共有する、そんな意味合いから公演日付順に、幾つかのものを「抜粋」でコピーさせていただきます。
(詳細は各本文で:アドレスをクリックするとサイトにビジットします)。
まずスタートはこれから。
『
★ 国際的人気の日本の和太鼓グループ、今月より全豪ツアー 2008年06月10日
http://news.jams.tv/jlog/view/id-4122
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【愛知9日AAP】国際的に称賛を得ている日本の和太鼓パフォーマンス集団「TAO」が、今月末より全豪ツアーを開始する。
TAOは1993年に結成。
世界的な音楽・芸能の祭典である「エディンバラ・フリンジ・フェスティバル」で2004年に大成功を収めて以来、世界各国250万人以上を魅了してきた。
ドイツ、ベルギー、英国、オランダ、イスラエルやニュージーランドで行われたコンサートではそのチケットが売り切れ続出となった。
オーストラリアでは2006年にシドニーとメルボルンでコンサートを行っている。
TAOのリーダーである水藤義徳氏とグループメンバーの黒柳夏子氏は次のように語った。
「前回はオーストラリアの伝統音楽に触れる機会がなかったので、今回はその歴史や文化、音楽などについてもっと知りたい。オーストラリアと日本の文化は全く違う。この違いを音楽で表現することで日本の人々にオーストラリアについてもっと知ってもらえるようにしたい」
コンサートは今月28日、ダーウィンを皮切りに国内各都市で行われる。
』
そして「25today」に。
ちなみに、「25today」とは日本語版新聞「日豪プレス」のインターネットサイトです。
『
★ 25today TAOが豪州で再演 和太鼓エンターテイメント集団 2008年6月
http://top.25today.com/topics/news/qld_0806/01.php
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日本の伝統楽器、和太鼓のエンターテイメント集団「TAO」は6月28日、昨年に続いて2度目となる全豪ツアーを開始する。
ダーウィンを皮切りに、豪州内全25カ所で公演を予定し、ゴールドコーストは7月4日に、ゴールドコースト・アート・センターで、ブリスベンは同5日、ブリスベン・コンサート・ホールでそれぞれ行う。
繊細なリズムとスピード感のあるパフォーマンスが世界中で喝采を浴びている同ステージは、男女混成のメンバーが、全長1.4メートルの大太鼓などを、精神と体力の限界まで打ち抜く姿が感動を呼んでいる。
同集団は1993年に九州で結成され、その7年半後に、日本国内で100万枚のチケット・セールスを達成した。
第50回紅白歌合戦に出場するなど、日本国内で活躍の場を広げ、2004年、イギリスのエディンバラで海外初公演を果たしている。
以来、フランス、ドイツ、スペイン、アメリカと、世界各国で公演をこなし、06年度は世界5カ国で20万人、日本国内で10万人の計30万人を動員。
昨年の全豪ツアーでも、チケットが完売する盛況ぶりを見せた。
伝統芸能という枠にとらわれず、常に斬新で新しい演奏を披露し続けるTAO。
技術のみならず、ストーリー性のある曲作り、打ち手のキャラクター作り、工夫を凝らした舞台装置や照明など、こだわりのあるステージ作りにも定評がある。
日本人としての誇りと、大自然や世界中の音楽・ドラミングから得るインスピレーションを織り込んだ、彼ら独自のパフォーマンスは、正に“国境を越えたエンターテイメント”だ。
』
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さて、いよいよ、コンサートツアーがはじまる。
ダーウイン、マウント・アイサと続いて3番目がマッカイ(2008/07/01:日付は公演日)。
なんとTAOを見るために「泊まりがけ」で。
『
★ 和太鼓エンターテイメントTAO見てきました! 2008-07-02
http://ameblo.jp/jkuni1nqld/entry-10112201855.html
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和太鼓のTAOのショーがQLD(のけっこう田舎)にもやってくるよとメールをいただいたのが3週間ほど前。
いや面白そう、と思いながらも、ちょっと考えた。
何しろ私たちはDINKSから今はしがないNINKS(No Income ....)。
チケットは$75。
マッカイまではやっぱり200kmだから宿泊費用と外食費を考えたら、ふーむ。
その上チケットのサイトではもう一番後ろの席しかないみたいだし。。。
(座席図にAAAなんてないし。。。)
で、数日後、ジイとマッカイ エンターテイメント センターのサイト見てみたら、「君、それ前うしろまちがってるよ。」
私は座席図のAudio Positionというのがある方が前なんだとなぜか思い込んでしまってたのでした。
やっぱAが前と考えるのが普通?
とにかく出遅れで一番前の真ん中は逃しましたが、3列目の中よりをゲット。
鉱山ブームでモーテルの空きを探すのが難しい昨今のマッカイですが、これもクリア。
で、昨日泊まりがけで行ってきました。
すごいパフォーマンスでした!
よー2時間体持つよなあ、信じられないぐらいの迫力。
まじでバチが何重にもなって移動しながら放物線を描いてる。
飛んだりはねたりもきまってました。
振り付けも、掛け合いも、表情もよかった。
横笛も哀愁を帯びた旋律にはほろりとさせられし、リズミカルな演奏では盛り上がるし。。。
いやあ、見せてくれました。
このよさは、やっぱりライブで見なくっちゃってヤツでした。
ハカもやってましたよ。
あの「がんばって、がんばって」って聞こえるヤツです。
そういや、黒い服着てたし。。。
でも、「がんばって」じゃなしにちゃんとマオリ語でやってました。
うけてた。
もう超かっこよくって、最後はみなさんスタンディングオベーションでした!
私が和太鼓いいなと思ったのは実はオーストラリアに来てから。
(異国にて初めて知る母国のよさって言うヤツですな)ハッキリ覚えてないんだけど、たしかアデレードのフリンジフェスティバルで見たんだと思う。
あのときもすごいと思ったけど、今回はショー構成が独特な感じて新鮮。
最後の肩からかけるドラムって、ブラジルの太鼓みたいな感じだったけど、そうなの?
なんてブログを書こうと思ってたらステート・オブ・オリジンが始まっちゃった。
あれ?あそこにいるのは昨日のTAOのメンバーじゃん。
びっくり!彼ら今日シドニーまで飛んでったんだ。
試合前のエンターテイメントやってたんだわ、きっと。
私たちがチャンネル合わせる前にちょっとでもTVで放送されたかどうかは知りません。
(たぶんされてないだろうな)明日はバンディー(2008/07/03)だよ、また飛んで帰ってくるんだ。
ご苦労様。
がんばってね、TAOのみなさん!
』
そして、4番目のバンデイーの翌日が5番目。
ミーハー天国、浮かれついでですべてがいい加減な町、ゴールドコースト(2008/07/04)へ。
『
★ 杉尾家の食卓 2008-07-05
http://blog.goo.ne.jp/deko26/e/c6ffba4691533c649837c24d082fb25f
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ゴールドコーストから我が家の元気な生活を。
行って来ました♪
昨日の夜、お友達とコンサートに行って来ました。
日本の和太鼓のパフォーマンスTAOです
九州が本拠地のようですが日本では知られているのかな?
海外公演はどこでも大盛況だそうです。
ゴールドコーストにはあまり有名なエンターテナーがこないんですよね。
来てもいつもブリスベンで・・・
なのですごく久しぶりのコンサート、それも家から5分と超近場。
去年の公演はいけなかったので今年も来ると聞いて友達と行って来ました。
パパちゃんは子守でお留守番で~す。
DVDを以前見た時はすごいなぁ~と思ったけれど和太鼓はやっぱりライブで見るに限ります。
もう迫力がゼンゼン違う~
和太鼓と言うと思い切り「和」を想像していたのですがもちろん和ではあるけれどもう少しアジアンチックでいろいろな音楽が混ざっているような雰囲気でした。
ドラを使っているところはなんとなく中国ぽかったりして・・・・。
「ハカ」と呼ばれるラグビーチームがするマオリのダンスをちょこっとやったのでうけておりました。
でもこれってニュージーランドなんですよね。
オーストラリアの曲をちょっとでいいから何かやってくれるともっとよかったかな?
2時間ちょっとの公演最後はすごく盛り上がり、去年はなかったアンコールも1曲だけだけどやってくれました。
久しぶりの感動~
これからはやっぱり和太鼓だね~と友達と盛り上がった夜でした
それにしても日本人よりオージーの観客が多いのにびっくり
このチケット決して安くはないんですよね。
約2ヶ月の公演で8月末までオーストラリアをまわるそうです。
チャンスがあれば是非皆さん行ってみて~
』
さらにその翌日、6番目はいよいよ口うるさい都市部のブリスベン(2008/07/05)へと、入ってくる。
『
★ 和太鼓コンサート 2008-07-08
http://englishbox.blog101.fc2.com/blog-entry-132.html
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先日ブリスベンで行われた和太鼓TAOのコンサートへ行ってきました。
昨年行った方のお話を聞いていたので、是非チャンスがあれば行ってみたいなぁと思っていたところに、お友達からのお誘いを頂きました!
日本では一度も和太鼓のコンサートへ行ったことがなかったのですが、海外に住んでみると外国の方が興味を持つ日本の文化や習慣にとても興味を持つようになりました。
すごい迫力と情熱が伝わりとっても感動しました。
音だけではなく、筋肉美もすばらしかったですよ~
外国の方がTAOの和太鼓を絶賛する姿を見ていたら、日本人として誇りを感じうれしかったです。
海外に住んでいて日本のコンサートに行けるチャンスは滅多にありませんので、とってもいいチャンスだったと思っています。
笛の音も殆ど始めて生で聞いたのですが、風情があっていいですね。
癒されました。
太鼓も2メートルもある大きな物は、ドーン、ズシーンと体に響き、一番小さな高い音の太鼓は、日本のお祭りをイメージさせる音でワクワクします。
太鼓の種類も色々あり、ばち(と言うのかな??)たたく物の方によっても音が変わるんですね。
それぞれがとってもいい音でしたよ~
「毎日どれくらい練習するのか?」とつい想像してしまいました。
来年も是非来て欲しいですね!!
まわりのお友達でも「行きたかった~」と行っている人が沢山いるので、お誘いして行きたいです!
』
前稿にTAOの公演スケジュール表が載っています。
この表、地域別になっているため、予定の全貌が見えてきません。
日付順に作りなおしてみましょう。
6月28日 Dawin(NT)
6月29日 -
6月30日 Mt.Isa(QLD)
7月01日 Mackay(QLD)7月02日 -7月03日 Bundaberg(QLD)
7月04日 Gold Coast(QLD)
7月05日 Brisbane(QLD)
7月06日 Caloundra(QLD)
7月07日 Toowoomba(QLD)
7月08日 Maryborough(QLD)
7月09日 Rockhampton(QLD)
7月10日 -7月11日 Melbourne(VIC)7月12日 Melbourne(VIC)
7月13日 -7月14日 Newcastle(NSW)7月15日 -7月16日 Woolongong(NSW)
7月17日 -7月18日 Sutherland(NSW)
7月19日 -7月20日 -7月21日 -7月22日 Canberra(ACT)7月23日 -7月24日 Sydney(NSW)
7月25日 Sydney(NSW)
7月26日 Sydney(NSW)
7月27日 Geelong(VIC)
7月28日 -7月29日 Albury(NSW)
7月30日 Ballarat(VIC)
7月31日 -8月01日 Adelaide(SA)8月02日 Adelaide(SA)
8月03日 -8月04日 -8月05日 Geraldton(WA)8月06日 -8月07日 Bunbury(WA)
8月08日 -8月09日 Mandurah(WA)
8月10日 -8月11日 -8月12日 -8月13日 -8月14日 Perth(WA)
8月15日 Perth(WA)
8月16日 Perth(WA)
8月17日 -8月18日 -8月19日 -8月20日 Kalgoorlie(WA)
スタートからメルボルンが終わるまでの2週間は、地獄の行軍が続く。
マッカイの方のサイトにあったように、予定のスケジュール以外のフットボール会場での演奏やテレビのショー番組の出演を飛行機を乗り継いで消化していく。
ここは広い、日本の感覚ではとても追いつけないほどに広い。
希薄な人口と「距離の暴虐」が横たわる国。
まあ、よくやる、「とんでもなくよくやる」
「まん、がまん、がまん」、そんなスケジュールをこなしていっているように思える。
ゴルフのような運動不足の解消を目的とする、わいわいテレテレと休み休み「芝生散策」する「老人スポーツ」にツアー参加するレベルではない。
連夜、1時間半、太鼓を叩き続けるのだ。
腕の筋肉がバーストするのではないだろうか。
よく体が持つものだと思う。
本当に一体、「毎日どのくらい練習をするのだろうか」、と想像してしまう。
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メルボルン(2008/07/11&12)では日豪プレスの記者が。
『
★ 旬ネタ!日豪プレス記者の目ブログ: 和太鼓のパフォーマンスに魅了されて
http://meblog.25today.com/2008/07/post_25.php
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ついに和太鼓のエンターテイメント集団「TAO」のステージを見てきました !
昨年、「TAO」のステージを観賞した知人から、その感動のほどを聞かされていた私。
今年の5月中旬ころに、「TAO」再来豪の告知記事を書く機会にあずかったことで、彼らに対する興味は炸裂した。
これが噂の「TAO」か…と、ホームページを読みあさるうち、気が付くと、コンサート会場のボックス・オフィスに電話をかけていた。
かなりノリノリな気分で
「今空いている中で、一番いい席にして ! 」
と申し出ると、
「私どもの会場に悪い席などございません。前から何列目がいいのですか ? それとも2階席がいいのでしょうか ? あなたが指定してください」
と、沈着冷静な返答をいただいた。
それはごもっとも…と反省するも、1度も訪れたことのない会場の座席選びは、ちと勇気がいるものだ。
気分的には“最前列”と言いたいところだったが、ステージからの距離がどれほどなのかが分からない。
もし近すぎれば、首を45度に傾けたまま2時間を過ごすことになる。
では前過ぎない程度に、前から5列目を選んだとして、会場によっては、前から数列だけ段差のない造りになっていることがある。
万が一そうだった場合、74ドルを支払って、前の人たちの後頭部を鑑賞する羽目になるのはあまりにも切ない。
そしてもし、段差があったとしても
例えば前に、お相撲さんが座ったら…
アウトである。
え、お相撲さん ?
え ?
あ、お相撲さんなんだ…(絶句)
みたいな。
「世の中何が起こるか分からない」とはこのこと。
とりあえず、
「同行する友人と相談してから掛け直す」
と告げ、いったん電話を切った。
さっそく友人(昨年のショーを鑑賞している)に希望の座席を尋ねると、
「あれは絶対に前で見たほうがいいよ。一番前、一番前 ! 」
ということだったので、さっそくその翌日、その旨を伝えようとボックス・オフィスに再び電話をかけた。
すると、
「じゃー、あなたの席は前から4列目の真ん中ね」
と、一方的に座席をあてがわれてしまった。
実は“一番前”はあまりにもリスクが大きいと踏み、“前から3列目”を志願しようと決めていた私だったから、友人の手前、この一方的なオファーはありがたかった。
しかし、もしかすると売れ難い端っこの席を、さっさとさばこうとしているのでは ? という疑惑が浮上。
念のため
「それは本当に真ん中 ? 端じゃ嫌なの。真ん中がいいの」
と、ウザイほど繰り返すと
「そうよ、真ん中よ。真ん中」
と彼女も負けじと繰り返した。
それでも安心できないまま迎えた当日。
座席はなんと、前から4列目の、見事にど真ん中だった。
しかも、前3列は段差のない座席で、4列目から段差がついている。
それは正に、ベスト・シートだった。
ここで勝手な推測。
始めにボックス・オフィスに予約の電話を入れた時点では、最前列も間違いなく空いていたのだと思う。
というか、ほぼ空席だった。
しかし2度目に電話をした時には、空いている中で1番良い席をさらっとサジェストできるほど、座席が埋まりかけていた。
2人のオペレーターの応答具合を比べると、そんな気がしてならない。
ということは、わずか1日=24時間で予約状況がすっかり変わってしまったことになる。
昨年の大盛況ぶりを聞いて、早めにチケットを購入したのは正解だったようだ。
現に会場は満席。
その8割を地元のオージーが占めていたように思う。
さて、気になるショーの感想はというと。
思えば、オーストラリアで日本人によるパフォーマンスを鑑賞したのはこれが初めてだったのだが、最初の5分で鳥肌が立つショーに出会ったのも、これが初めて。
始終飽きない演出で、「聞かせる」というより「魅せる」ショーだったことが何よりも発見。
とにかく魅せます。
魅せてくれます。
最後は観衆総立ちで拍手と口笛の嵐。
胸にジーンときました。
残念ながら見過ごしたという方はこちら。
Web: www.drum-tao.com
彼らの活動(ツアー・スケジュール)をちくいちチェックして、ぜひ幻想的なステージを1度ご覧ください。
』
この話のなかに
「
例えば前に、お相撲さんが座ったら…
アウトである。
え、お相撲さん ?
え ?
あ、お相撲さんなんだ…(絶句)
みたいな。
」
というのがあります。
あるんですよ、お相撲さんみたいなのが。
この後ろは、まったく悲劇です。
ちなみに、今回私は中央には座れず、2席外れた席になりましたが、その中央に座った2人。
そう、「お相撲さん」みたいな人。
席を立ったり座ったりするたびに、連続シートの席がドドーンとゆれる。
演奏に感激して体をリズムに合わせるたびに、我が席がズスーンと反応する。
まあ横だったからいいが、これが前だったら本当に悲劇。
2席は外れても最前列をゲットして正解。
もし、ド真ん中に執着して2列目だったら、「金返せ」ものになる。
連邦首都、キャンベラ(2008/07/22)へ行くと、妊婦さんが。
『
★ TAO キャンベラ~ンな生活 2008-07-25
http://marumicanberra.blog115.fc2.com/blog-entry-124.html
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あとちょっとで予定日なので、それまでに行けるところに行っておこうということでしょっちゅう夫と出かけている。(さすがにもう一人では外出禁止、運転禁止になっちゃったよ)
先日の夜、キャンベラシアターにTAOのコンサートを観に行ってきた。
日本の和太鼓演奏家なのだけど、実はこちらに来るまで知らなかった・・・。
CMとかみて良さそう?と思って夫がチケット購入。
しかし噂によると結構な振動とサウンドなのでベビーに影響したら困るかなと思い一応先生に確認したら
「いいわよ~エンジョイしてきて!」との事。
それで安心して行ってきた。
感想は・・・・スゴイ!!
オープニングから口ポカーン状態で聞き入ってしまった。
比較的若い人たちなので演奏も元気。
飛び跳ねながら太鼓をたたくのです。
リズムも西洋風とはまた違う、静と動、強弱を上手く表現したものであり、和楽器もなかなかすばらしいなと感動しました。
私がリズムに乗ってくると胎動も大きくなってたので、ベビーも楽しんでくれてたらいいけど。
そうそう、上半身裸で演奏とかあるのでマッチョ好きな方には特にお勧めですわ。
』
そしてシドニー(2008/07/24&25&26)では。
『
★ シドニーで TAYLOR AKIKO 観たり聴いたり: 和太鼓 「TAO」
http://dogloverakiko.blogspot.com/2008/07/tao.html
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九州から 和太鼓パフォーマンスグループ「TAO」がやってきて、太鼓を叩いて見せてくれた。
パフォーマンスのタイトルは、「マーシャルアート オブ ザ ドラム」。
ステイトシアター A席 $80.
和太鼓を叩いている若い人たちが、九州で共同生活をしながら体を鍛えて技を磨いているが、ヨーロッパ公演で非常に高い評価を受けている、という話は聞いていた。
いつか聴きに行ってみたいと思っていたが、初めてその機会に恵まれた。
会場に行ってみると、3分の1は子供なので、驚いた。
スクールホリデイも終わったのに、土曜とはいえ真冬の夜の劇場に 親に連れられてきちんとした服を着た子供が沢山集まってきているなんて。
みな、空手キッズだったのだろうか。
シドニー大学で柔道を教えている人がいて一般の人も入会できて流行っている、とか、シテイーに空手の道場ができたとか、日本人会でボランテイアで剣道を教えている人がいるとか聞いていたが、それ以外にも中国人や韓国人が武道を教え始めて、ハリウッド映画の影響もあって東洋のマーシャルアートは知らないうちにかなり広く深く浸透しているのかもしれない。
でもそんなシドニーの古武道ファンにも。
和太鼓を打つ大変さまでは、あまり分かっていないのではないだろうか。
和弓をやっている友達のことを話していたら、
「あー知ってる。アーチェリーね。高校のときやったわ。楽しいよね。」
とか言われてしまって拍子抜けしたことがある。
和弓はアーチェリーとは材質も大きさも全然異なる。
スポーツというよりも、精神鍛錬がメインで、もうほとんど哲学の世界なのを、西洋人に理解させることは難しい。
和太鼓も、見てきたよ、と言うと、
「あー 僕は去年アフリカの太鼓とダンスのショーをカジノで観たよ。」
とか、
「ウン、私はリオのカーニバルで太鼓とダンス見た。」
とか言われて、こういった世界の叩けば簡単に音がでる太鼓と和太鼓とは全然違うのだと自分が叩いたことがないのでちゃんと説明できなくて、もどかしい。
それにしても、力強いパフォーマンスだった。
8人の男性と5人の女性、みなはつらつとしてエネルギーの塊のような若い人たちが 自分の体よりも大きな太鼓を飛び上がって全身を使って叩く姿や、13人が 音も大きさも違う太鼓を一斉に叩くと地響きがするほどで大変な迫力だ。
女性たちの横笛も、上手だったし、琴も弾いていた。
踊りながらシンバルやタンバリンまで出てきたが、その上、全員が太鼓を叩くのだ。
男性陣も時には笑わせたりしながら力強く太鼓を叩いてくれた。
最初の出しもので、もう13人全員がエネルギーを使い果たしてしまって、こんなで、最後までみんな体がもつだろうか、と心配してしまった。
本当に力強い。
それと、いかにも日本人だと思ったのは、一糸乱れず全員がよく統制がとれて、小さな間違いひとつない、完璧なパフォーマンスだったところ。
すみずみまで訓練が行き届いていて、気持ちが良い。
プロフェッショナルに徹したショーマンシップが、潔い。
ヨーロッパ、アメリカ公演で 高く評価されたわけが良くわかる。
最後の方で、一人のパフォーマーが、マイクを持ってジャパニーズイングリッシュで挨拶したが、「みなさんに拍手され、喜んでいただける限り 太鼓を続けていきます。」という意味のことを言ったんだけど、言葉が足りなくて、観客は、拍手をすればいつまでもアンコールに応えて太鼓を叩いてくれるのかと誤解して、最後、アンコールのあとも、拍手が止まなくて、舞台の人たちは、ちょっと困ってしまうというシーンもあった。
あとになってみれば これもご愛嬌。
若い、立派なミュージシャンたちだった。
貴重な日本の文化遺産 後継者達ともいえる。
』
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そして終焉が近づくパース(2008/08/14&15&16)。
『
★ 九州大分の和太鼓のプロ楽団TAO 2008年08月15日
http://plaza.rakuten.co.jp/shunmao/diary/200808150000/
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一昨日に引き続きパースコンサートホール。
一昨日のは一律20ドル、65歳以上や子供は無料なので英才教育したいご両親が子供づれ、またお年寄りが多かった。
今日は65歳以上でも10ドル安くなるだけなので若い人でいっぱいでした。
昨日の午後予約したら最後尾から3席目、4階でした。
ニホンでいう外人(オーストラリア人、中国人など)に大受けでした。
みんな大きな音出して踊るもの大好きだもんね。
隣のオーストラリア人に「日本人なの?日本で和太鼓たたいたり篠笛吹いてたりしたの?」と聞かれました。
日本人だっていうとみんな剣道ができて和太鼓叩けて篠笛ふけると思うのね。。
最近は公立中学で音楽の時間に三味線や琴はやりますけどね。
弾けるようにはならないと思う
ここにきてはじめてこの楽団の存在を知りました。
篠笛との合奏もよかったな。
DVD買っちゃった。
30ドル。
日本円表示が3,500円で今1ドル94円だからお得だと思って。
ニホンでは知らなかったのにここで聞くなんて不思議。
』
日付から計算すると、8月13日に正規の公演はないはずだが。
ということは別に一律20ドル、子ども年寄り無料というボランテイア公演をやったということになるが。
画像はそのDVDに入っていたカタログからコピーしたものです。
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