● 盲導犬:ガイドドックの人形
頭の天辺にコイン投入口が開けてあります。 <クリックすると大きくなります>
続けて、AWLの話。
ときどきショッピングセンターで犬を連れた人を見かける。
おいおい、ここは犬の持ち込みは禁止だろうが、と最初は心の中で怒ったものです。
それに対して誰も文句を言わない。
どうしてだろう。
盲導犬というのは知っている。
通常は白い杖を持った方と一緒にいる。
でもこの犬の連れは目を開けており、盲人ではないのです。
一般人なのです。
一般人がショッピングセンターに犬を連れ込んでいいのか!。
あとで、盲導犬訓練中と知って、赤面。
ということは、この辺にそういう施設があるということになる。
何処に。
● ショッピングセンターでの訓練中の盲導犬。
いつも見るのは白だか、珍しくオールブラック。
ついでに、「Guide Dogs」のマントを背負っている。
AWLには盲導犬の訓練施設もあるのです。
『
★ 25today - 盲導犬:(Guide Dogs Queensland)
http://top.25today.com/topics/spe/2005/0510_dog2.php
将来のガイド・ドッグを育てる!:1年だけのパピーの里親になるには?
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盲導犬としての訓練に入る前の生後45日の子犬(パピー)を1年という期間限定でボランティアで自宅で飼育する里親のことを、「パピー・レイザー」と呼ぶ。
パピーは、一般の家族の中で愛情を持って育てられることで、人の優しさを知り、人に対する親しみを覚え、信頼感を得るようになる。
また、家庭内で生活のルールを覚え、散歩を通じて車や人ごみにも慣れることになる。
パピ-・レイザーのもとで経験したことが将来、盲導犬として視覚障害者の目となるための基礎となるのだ。
オーストラリアでガイド・ドッグを提供しているのは、全国規模の盲導犬オーストラリア(SEDA)と、各州・地域の盲導犬協会。
非政府組織(NGO)であるこれらの団体の活動資金は、すべて寄付・募金・遺贈と法人スポンサーからの支援などでまかなわれている。
オーストラリアで盲導犬として訓練されているのは、基本的に「ラブラドール・レトリバー」と「ゴールデン・レトリバー」だけ。
穏和で忠誠心があり、かつ聡明な性格が盲導犬に向いているためだ。
いずれ日本に帰国する予定があるがここでの生活の間だけ子犬と一緒に暮らしたいという人などは、このパピー・レイザーになるという選択肢も考えられるのでは ?

● 将来の盲導犬、ラブラドールの子犬たち
』
そのショッピングセンターには、盲導犬のお人形が置いてある。
頭の上に穴があいていて、「寄付を」お願い、というわけである。
なを、日本における盲導犬についてはWikipediaでみることができます。
『
現在国内で盲導犬を育成している団体数は9団体。
その間に共通した“盲導犬”の基準は存在せず、各団体が独自の基準で犬の訓練および視覚障害者への歩行指導を実施している。
また団体毎の実績にも非常に大きな差があるが、そのことは殆ど知られていない。
9団体で一年間に供給出来る数は、約130頭余と思われる。
2006年3月末日現在の日本国内の盲導犬の実働数は、9施設の出身合計で952頭、数としては米・英についで3番目のランク、独・仏・豪と並ぶレベルである。
近年福祉の観点から徐々にではあるが増えつつある。
2003年10月以降に身体障害者補助犬法が完全に施行され、公共機関だけでなくてデパートやスーパーマーケット、ホテルなどの民間施設でも、受け入れを拒んではいけないことになった。
しかし罰則のない努力規定であるため、「罰則がないから受け入れない」という意見もある。
また、犬が苦手で近寄れないという従業員や顧客もいるため、受け入れの拒否が完全になくなるのは困難である。
』
また同じサイトから、今度は検疫犬の話。
『
★ 25today - 検疫犬:(Animal Welfare League)
日本で初の検疫犬、豪州生まれの2頭が12月に成田デビュー
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日本でのデビューを待つビリー(左)とクレオ
さすがは牧羊の国オーストラリア。
この国では古くから、犬を牧羊犬(シープ・ドッグ)として使うなど、使役犬(ワーキング・ドッグ)との付き合いは長い。
犬の特徴である優れた知能や習性、嗅覚を使い、人と犬とがチームを組んで仕事をしてきた伝統があるのだ。
現在の犬たちの、税関、検疫、警察など幅広い分野での活躍ぶりは素晴らしい。
税関では1日に50頭以上の犬たちが麻薬探知犬として働いていて、1頭につき1日平均最低1件は密輸された麻薬を探し出している。
警察犬として活躍中の犬はNSW州だけでも130頭おり、訓練によって、人間の匂いを覚えて逃走犯を追跡したり、失踪した人の捜査にあたったり、また、爆発物の探知や麻薬の探知をするなど、日々重要な任務に就いている。
主要な郵便物集配所や港湾のコンテナ・ターミナル、空港のすべての場所で、国内に入るすべての物品を検査する検疫の仕事では、検疫官とともに検疫犬(カスタム・ドッグ)が、環境や動植物、人間の健康に影響を与える恐れのある危険な病原体の侵入を防いでいる。
そして、今まで検疫検査で検疫犬を使っていなかった日本でこのたび、検疫犬を成田空港の検疫所で初めて導入する。
この2頭、ビリー(オス)とクレオ(メス)は、使役犬訓練の先進国、オーストラリアで生まれ、訓練されたビーグル犬。
世界で一番厳しいオーストラリアの検疫システムの訓練を受けた2頭の、日本での今後の活躍に期待したい。

● 検疫犬
』
受け入れ側の日本のニュースを。
『
★ asahi.com: 2005年12月16日 成田空港に検疫犬 鳥インフルエンザなどの侵入防ぐ狙い
http://www.asahi.com/special/051102/TKY200512160313.html
肉や卵製品をかぎ分ける「検疫犬」2頭がオーストラリアから到着し、16日、成田空港の税関検査場前で、訓練用の肉製品を使った探知活動が披露された。
検疫犬は、鳥インフルエンザや口蹄疫(こうていえき)などの家畜伝染病の侵入を水際で防ぐのがねらいで、国内で初めて導入された。
2歳と1歳半のメスのビーグル犬で、税関の麻薬犬と区別するため、水色のベスト姿で活動する。ソーセージの入った手荷物を探知し、担当者の横にすわって合図した。
家畜伝染病予防法で、検査証明書のないハムやソーセージは国内に持ち込むことはできないが、うっかり手荷物の中に入れてしまう旅客も少なくないという。

● 肉製品の申告漏れがないか、においでかぎ分ける検疫探知犬:16日午後、成田空港で
』
ちなみに、麻薬探知犬は日本でも育成されている。
Wikipediaから
『
★ 東京税関監視部麻薬探知犬訓練センター
麻薬類の密輸入を水際で防ぐ目的で、昭和54年6月に米国税関の協力を得て米国で育成、訓練された麻薬探知犬2頭を導入したのが始まりであり、日本では昭和55年9月から育成、訓練を開始。
ジャーマン・シェパード・ドッグの「シェリー号」が国内麻薬探知犬の第1号として昭和56年4月に認定。
昭和62年10月、東京税関麻薬探知犬訓練センターが開設。
以後全国の税関で約 100頭の麻薬探知犬が配備され活躍している。
訓練内容は主に、大麻や大麻樹脂の匂いをつけたダミーを見つける訓練をマスターし、本物の大麻や大麻樹脂を使った訓練を行い、麻薬探知犬を訓練、育成していく。
年2回、各50頭ほど訓練犬がセンターで訓練を受けるが、そのうち、試験に合格し麻薬探知犬として現場で働く犬は約2割程である。
』
犬の好きな方のためにもう一つ、同じサイトから。
『
★ 25today - ドック・トレーナー養成:(World Dog College)
豪州の優れた訓練のハウツーが学べる ! サーティフィケートが取得できる
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オーストラリアの優れたドッグ・トレーニング技術を習得し、ドッグ・トレーナー(犬訓練士)の資格が取得できるワールド・ドッグ・カレッジでは、ワーキング・ドッグを養成するためのさまざまなスキルが学べる。
日本からの留学生も多く、英語が不自由でも基本英会話に加え、「K9-English」と呼ばれる犬に関する英語を学びながらトレーナーになるためのノウハウが身に着けられる。
具体的には、しつけトレーニング、アジリティー(犬に障害物を越えさせそのスピードと正確さを競う競技)・トレーニング、ショードッグ(純粋犬種の理想型に基づいて審査を行い、ナンバー1を決める犬の品評会「ドッグ・ショー」に出場する犬)・トレーニング、ドッグ・ハンドラー(ドッグ・ショーでショー・ドッグのエスコートを専門に行うプロ)・トレーニング、グルーミング、ブリーディング(繁殖)、犬舎管理、犬健康学などを体系的に学べる。
政府認定のサーティフィケートが発行される7カ月コース(英語+ドッグト・レーナー修了書Ⅲ取得)と、英語とドッグ・ハンドリングが学べる2カ月コースがある。

● ドッグ・トレーニングの授業風景
■ World Dog College事務局
Tel: (02)9953-0360
Email: admin@dognews.com.au
Web: www.dognews.com.au
』
最後は犬でなく、ネズミの話の抜粋を。
詳しくは、下記のサイトでどうぞ。
『
★ 大航海もなんのその:クック船長です♪ きゃぷてんネズミ
http://australiagc.blog28.fc2.com/blog-entry-39.html

キャプテン・クックと呼称されているこちらのネズミ。
最近起こった洪水の後、ピンクの家付きのピンクの籠に入って漂流している所を発見された。
キャプテン・クックとその籠は、とある桟橋に打ち揚げられているところを発見され、すぐに動物保護連盟(Animal Welfare League)へ届けられた。
彼は数日をそこで過ごしたが、飼い主の名乗り出はなかった。
小さなネズミはそれ以来、ハイソな生活を送っている。
安定したネズミ用の餌と野菜を与えられ、日に日に血色が良くなっている・・・良くなり過ぎている。
あの「センスに欠けるピンク色の籠」を除けば、キャプテン・クックは素晴らしいネズミだ、とAWLのスポークス・ウーマンは言う。
もちろん、キャプテン・クックにも家に帰る自由な権利はある。
否、本人は今の生活のが良いのか???』
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街中にあるガイドドック・オフィス
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